~実務に役立つ~
グロービス・キャピタル・パートナーズ 山中 礼二
組織の“傷み”を明らかに感じるようになったら、次に“傷み”を測定してみよう。以下の方法がある。
・従業員満足度調査の実施
上司に対する満足、職場環境に対する満足、働き甲斐に対する満足など、いくつかの項目に分けながら、スタッフの満足・不満足の要因を突き止めていく。ただし、誰が回答を寄せているのかがわからないように、匿名性の確保が必要だ。
たとえば、毎年定期的にアンケート調査を行ない、以下のような結果が浮かび上がってきたとする。
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「あなたの職場を友人に勧めたいと思いますか?」という質問への回答は、総合的な職場満足度を示しており、この低下が気にかかる。この主要因は、労働条件でもなく、同僚との関係でもなく、上司との関係にあると推測される。この点は、さらに「友人に勧めますか?」という問いへの回答と、「よい上司に恵まれていますか?」という問いへの回答の相関関係を調べることで、統計的に実証することができる。
最近は、ASPを使ってWebで簡単に従業員満足度調査を行なうこともできる。
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| Webアンケートツール「きくすけASP」の画面。「きくすけASP」は従来の紙に比べ、低コスト・短時間でアンケートを実施できるツール(画像クリックで拡大) |
・360度評価の実施
「360度評価」とは同じ職場の人たちが、上司、同僚、部下などの上下関係に縛られずに、互いに評価しあう制度だ。特に、中間管理職に原因がある時に、問題の本質を浮き彫りにする。これも、最近はWebベースのアプリケーションで、360度評価をできるものが登場している。
・離職率の計算
年間離職者数を平均在籍者数で割って、離職率を計算してみよう。ちなみに、厚生労働省の統計を見ると、平均離職率は産業・事業規模によって異なるが、15~30%程度になることが多い。
これら3つの項目をとりあえずチェックしてみよう。細かく“計測”しなくても、問題の所在はわかる、という方も多いだろう。しかしそれでも、“計測”しなければ、改善策を打った後に、改善効果を検証できない。だから、まず“測る”のだ。
「計測なくして改善なし」が鉄則である。
第2回ではStep 3「問題の本質を見極めること」ついて、具体的に分類しながら詳述する。
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