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2006年8月4日
7月26日、日本コンピューティングシステム(JCS)は、ハイパフォーマンスコンピューティング(HPC)に関するセミナーを開催し、一般のアプリケーションでも並列プログラミングが必要となる時代への準備を訴えた。
HPCは科学技術計算やシミュレーションなどのように非常に計算量の多い処理を表わし、実際の処理にはスーパーコンピュータが用いられる。初期のスーパーコンピュータは、プロセッサを含むすべての部品が専用品で非常に高価だった。最近は一般的なコンピュータの性能が向上したため、このようなコンピュータを大量に相互接続する「クラスター型」スーパーコンピュータが主流となっている。このタイプのスーパーコンピュータ(今回のセミナーでは「HPCシステム」と呼ばれる)では、いかに並列性を高めるかが、性能向上の大きなポイントとなる。今回のセミナーでは、HPCシステムおよび、並列処理プログラミングに関する説明が行なわれた。
まず、スケーラブルシステムズ代表取締役の戸室氏により、HPCシステムのこれまでの発展と今後のトレンド、マルチスレッドプログラミング、そしてコモディティ製品を用いたHPCシステムの進化が解説された。今後のCPUはこれまでのように高クロック化ではなく、マルチコア化により性能向上が図られるため、一般的なx86系CPUを用いたコンピュータであっても、1台の筐体に多くのCPUコアが搭載されるようになる。このようなコンピュータを利用した「ハイパフォーマンスパーソナルクラスタ」とでも呼ばれるようなシステムの登場が予想されていた。
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| スケーラブルシステムズ株式会社 代表取締役 戸室隆彦氏 |
続いてマイクロソフトの林氏により、同社のHPC向け製品である「Windows Compute Cluster Server 2003」(WCCS)が紹介された。WCCSはWindows Sever 2003をベースにHPC向けにチューニングされたOSで、日本語版は8月発売予定だ。現状では、HPCシステムのほとんどにLinuxなどのUNIX系OSが利用されている。そのため企業内のHPCシステムは、WindowsがメインのIT管理部門にとっての重荷になっていると林氏は指摘する。WCCSを利用することで、Windowsネットワークの仕組みを用いた認証やセキュリティを用いた一元管理が実現すると説明した。
また年末に発売予定のOffice SharePoint Server 2007との統合ソリューションも紹介された。SharePoint Serverに含まれるExcel Servicesを用いることで、Excel 2007をHPCシステムのフロントエンドにして、Excelの計算をHPCシステム上で行なうことが可能となる。
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| マイクロソフト株式会社 サーバープラットフォームビジネス本部 Windowsサーバー製品グループ HPCテクニカルエヴァンジェリスト 林憲一氏 |
インテル株式会社 分散並列技術部シニアアプリケーションエンジニア 池井満氏 |
最後にインテルの池井氏により、Xeon 5100シリーズを用いた「Bensleyプラットフォーム」の紹介が行なわれた。Xeon 5100シリーズは「Coreマイクロアーキテクチャ」ベースの最新デュアルコアCPUだ。HPCのセミナーという性質上、内容は非常に高度なもので、CoreマイクロアーキテクチャやBensleyプラットフォームの技術的な詳細が紹介された。
セミナーを主催したJCSの岩本社長に、HPCビジネス全般に関する インタビュー を行なった。
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