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世界最大のSNS日本上陸、マイスペース・香山誠社長インタビュー「究極の暇つぶしサイトを目指し、No.1へ」(その2)

mixiに対する優位性は世界中のネットワーク

―― 日本では約660万人の会員をもつ国内最大のSNSであるmixiが最大のライバルとなると予想されますが、今後の会員獲得の目標とその実現に向けた取り組みについてご説明ください。

香山 氏 マイスペースは現在、世界的には1日に約30万人の会員登録があるが、日本ではまだ何とも言えない。mixiの会員登録がピーク時でも1日2万人ほどだったので、本格的に普及していけばそこが1つの指標になる。
 ユーザー獲得には、オンラインだけでなくオフラインも活用していく。11月15日に(イギリスの人気ロックバンド)オアシスによる会員向けシークレットショーを日本で行なった。Web上だけでなく、こういったリアルのシークレットショーなど、ユーザーに喜ばれるイベントを考えている。
 もちろん、日本でもオンラインでは、有名人やアーティストにページを作ってもらう。たとえば、若者に人気が高い中島美嘉も登録してプロモーションを展開している。むしろこれから頑張ろうという、それほど売れていないアーティストの方が、積極的に参加してくれるだろう。先述のキャシーはフレンドリストになんと55万人も登録されている。キャシーが「今度ライブをやるよ」といったニュースを伝えたいと思えば、マイスペース上で55万人ものファンに配信できるのである。日本でもアーティストが成功する、新しいプラットフォームに育てば面白いと思う。
 ただ、クチコミモデルが中心なので、顧客獲得のための大きなプロモーションはやらない。登録者が増えてもサイトが活性化しなければ意味がない。とにかくユーザーの居心地の良い場を提供し続けていくしかない。

―― ユーザーが付加価値を生み出していくことで、さらなるユーザーを生むわけですね。mixiとの違いを端的に言うと何でしょうか。

香山 氏 mixiと決定的に違う点は、マイスペースは現在世界7カ国4言語で展開しており、会員データベースが世界共通仕様で連動していることだろう。ここまでワールドワイドに使えるSNSはほかにない。日本を皮切りに、今後ニューズ・コーポレートグループはアジア各国にマイスペースを展開していく。個人でもおもしろいページをつくっていれば、世界中から「友達になってよ」といった連絡が来る。世界の人とつながることの面白さや発見は大きな特徴だ。
 マイスペースのアプローチは、強烈なCGM(コンシューマー・ジェネレイテッド・メディア)。同じSNSとはいえ、日記や足あとなどを中心としたmixiのような国内で運営されているSNSとは使い道が違うので、競争という形にはならないのではないか。もちろん、マイスペースでも日記や足あとはできるし、システム上できないことは1つもない。

2007年春には本格的な競争がスタートする

―― サービス提供を開始して3週間が経過しましたが、手ごたえはいかがですか。

香山 氏 サイトの完全なローカライズまでにはまだイメージで言えば3合目くらいであり、表層だけ日本語化した状態。使いにくい部分や不十分な点は今後改善していく予定だ。だが、まずアメリカのビジネスモデルそのままでスタートさせたということを踏まえれば、手ごたえは悪くない。我々の主な収益源は広告によるもの。まだ積極的にセールス活動はしていないが、広告代理店には企業からの問い合わせが来ているようだ。

―― 今後、ソフトバンクグループ各社などとの連携はあるのでしょうか。米マイスペースはgoogleと提携していますが、一方でグループ内にはYahoo! JAPANがあります。

香山 氏 確かにYahoo! JAPANもSNSを持っているが、現在はともに非常に小さなシェアしか取れていない。弱者連合をしても意味がない。
 携帯についてはPCと平行して確立させたいが、連携相手はソフトバンクモバイルに限らずニュートラルな立場で考えている。各携帯キャリアが仕様をオープンにして協力してもらえれば、よりPC版に近いサービスが提供できるだろう。
 検索エンジンについては、アメリカでは4年間で1000億円弱という条件でgoogleが内部・外部検索エンジン機能を提供する独占契約を結んでいるが、日本では契約していない。今後の展開は未定だ。

―― 最後に、今後の目標を教えてください。

香山 氏 本当の意味でのジャパナイズ、カルチュアライゼーションをしていくことが大きな課題になるだろう。来春には正式版という形で、サービスのスタートラインに立つことができる。本格的な競争は春以降になる。
 それまでには日本独自のコンテンツ追加を開始したい。たとえば日本では、アニメなども自分のSNSのカスタマイズの素材になるだろう。まずはユーザーにサイト内を楽しく過ごしていただくための仕掛けづくりに集中する。我々運営スタッフはメールのやり取りで常に会員とコンタクトをとり、日本のユーザーの望むサービスを探し出していく。アメリカでの過去の経験により、ユーザー数に応じた適切な投資を行なうノウハウを持っていることも強みになるであろう。私としてはマイスペースが「究極の暇つぶしサイト」になって欲しいと考えている。

マイスペース株式会社 代表取締役社長 香山 誠氏
 
マイスペース株式会社 代表取締役社長
香山 誠(こうやま まこと)
1957年生まれ。1986年にソフトバンク株式会社入社。営業本部などを勤務後、分社化したソフトバンク・イーシーホールディングス株式会社にて取締役に就任。2000年からはソフトバンク・ヒューマンキャピタル株式会社(旧イーキャリア株式会社)代表取締役社長に就任。その後、同社子会社のアビリティデザイン株式会社代表取締役社長などを経て、2006年11月よりマイスペース株式会社の代表取締役に就任。
■関連サイト
マイスペースジャパン
http://www.myspace.com/
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