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2006年10月24日
ソフトバンクモバイルは、10月23日夜、東京都内で会見し、ソフトバンク同士の通話が原則無料となる「ゴールドプラン」、他キャリアよりも常に210円安い基本料を設定する「オレンジプラン」「ブループラン」などを柱とする新料金プランを発表した。今日から開始されたMNP(携帯電話のナンバーポータビリティ)によるシェア争奪戦へ向けて、ソフトバンクが大胆な料金施策を取ったことで、携帯電話業界はいよいよ価格競争の時代へともつれ込んだ格好だ。
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| 「通話料/メール代無料」と書かれたプラカードを手に「予想外割」を発表するソフトバンクモバイルの孫 正義社長 |
「あらゆる調査でMNPでもっとも苦戦するのはソフトバンクだと言われている」
ソフトバンクモバイルの代表執行役社長兼CEOである孫 正義氏は、会見の冒頭、こう切り出した。今年3月のボーダフォン買収発表から半年あまり。10月1日からはブランド名をソフトバンクへ変更し、MNPへ備えてコンテンツや端末ラインナップ、基地局の強化に取り組んできた同社だが、各社の調査では苦戦が報じられている。
そこでMNP開始を前日に控えた23日、ソフトバンクモバイルが発表したのが「予想外割」という新たな料金施策だ。予想外割は、新料金プラン、「ソフトバンク大創業キャンペーン」(10月26日~来年1月15日まで実施)、新スーパーボーナスから構成される。このうち、新料金プランとして用意されたのが、「ゴールドプラン」「オレンジプラン」「ブループラン」の3つだ。
ゴールドプランは、ソフトバンク同士の通話とSMSが原則無料となる料金プラン。ただし、通話が集中する21時から0時台の通話に関しては、1ヵ月の通話時間の合計が最大200分までを無料とし、これを超える分については20円/30秒が必要となる。また、ソフトバンク以外の携帯電話や固定電話への通話料金は、15円/30秒~(平日深夜)で、MMSやパケット通信については別途、通信量に応じた料金が必要だ。
ゴールドプランの基本料金は月額9600円だが、ソフトバンク大創業キャンペーンの期間中に加入すれば、以後継続して月額2880円で利用可能となる。
また、オレンジプラン、ブループランは、それぞれKDDI(au)、NTTドコモの料金プランをベースにしたプラン。他社が用意するほとんどすべての料金プランや割引サービスをカバーし、どの組み合わせでも月額基本料金が210円安くなるように設定された。さらに、ソフトバンク大創業キャンペーンの期間中は、他キャリアでの利用契約期間を引き継げるようにしたことで、他社の割引プランを実質的にそのままま移行できるようにしている。
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| 他社よりも常に210円安い「オレンジプラン」「ブループラン」 |
孫氏は、他社の複雑化する割引サービスや料金プランを「奇奇怪怪」「どこが安いのか、専門家でもよく分からない」としたうえで、今回の新プランによって「どこが安いか一発で分かる。どこが安いかという議論はもう終わり」と強調。さらに、他社が追随して値下げした場合にも24時間以内に対応し、ソフトバンクが常に最安値を維持できるようにするという。
「いわば、値下げコミットメントつきプラン。どこまででも行きましょうという決意」(孫氏)
こうした大胆な取り組みのうえで気になるのは、ネットワークのトラフィック増加と、同社の経営に与える財務面での影響だ。トラフィックについては、「幸いにも現在のところユーザーが少ないのがメリットになっている」と説明。また、財務面についても、「3000通りものシミュレーションを行ない、十分にやっていけるだろうと経営判断した」と述べ、いずれも現状では特に問題ないとの見方を示した。
ソフトバンクは、以前から「世界一高い日本のケータイを変えたい」と主張する孫氏による価格破壊が期待される一方で、ボーダフォン買収にかかった多額の借入金の返済から、大胆な価格破壊は難しいのではないかという見方が広がっていた。
だが、今回、「予想外割」の発表によって、ソフトバンクはMNPに照準を合わせ、料金面でも一気に攻める姿勢を鮮明にした。今月17日、18日にマクロミルが行なったMNPの利用意向調査では、「キャリアを変更したい」と答えたユーザーはわずか7%という状態だったが、ソフトバンクの新戦略によって、今後、各キャリアのシェアにどのような影響を与えるかが注目される。
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