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2006年10月24日
10月24日、月刊アスキーは新装刊を行ない、新たにビジネス誌として生まれ変わった。約30年のパソコン誌としての歴史を捨て、なぜ今ビジネスなのか? そのコンセプトは何か? 月刊アスキーの小林誠司編集長に話を聞いた。
―― いよいよ新しい月刊アスキーがスタートしました。
小林誠司(以下、小林):「ITとビジネスのギャップを埋める」というのが新しい月刊アスキーのコンセプトです。
正直に言えば、7月にパソコン誌を卒業すると発表した段階で、ビジネス誌にするというのは決まってました。ただ、すでにビジネス誌というもの自体は、ジャンルとして確立されていて、いくつも存在している。ここに月刊アスキーという名前で、同じようなものを作るつもりはなかった。
では、具体的に月刊アスキーという30年続いたブランドでビジネスというものをどう取り上げていったらいいか、なかなかイメージが固まりませんでした。
ただ実際にパソコン誌を卒業して、この業界を一歩下がって見てみるといろいろな発見があった。学生が社会に出てみて、「社会ってこんなに広かったんだ」と実感するような感覚かもしれません。パソコンに限らず、ネットワークやデジタル技術は、もうビジネスだけでなく世の中にいきわたって、切っても切れない関係になっている。ビジネスを取り上げれば必然的にITの話になるし、ITを取り上げれば必然的にビジネスも視野に入ってくる。
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| 月刊アスキー 小林誠司編集長 |
―― 新しい月刊アスキーの読者ターゲットは?
小林:今回の新しい月刊アスキーのターゲットは35歳以上の男性。ちょうど多感な時期にPCが世の中に登場して使ってきた世代で、ビジネスとITの真っ只中で生きている。
そういう人たちがビジネスの中で、新しい技術やサービスを取り込めば、その人自身も幸せになれるし、その人のお客さんも幸せになれるはずだと。ITを使うことが、楽しい、面白い、幸せになれる。そうでなければ仕事の中で積極的に使う人もいませんよね。新しいテクノロジーを使えば、ビジネスも新しいものになるというような印象を持ってほしいわけです。そういう意味では、「新しいテクノロジーはこんなにすごいんだよ」ということを伝えてきた、かつての月刊アスキーのDNAは残しています。
―― パソコン誌でなくなることに不安はありませんでしたか?
小林:月刊アスキーでパソコンを取り上げてきたのは、パソコンが面白くてしょうがなかったから。ただ、まさにパソコンを持つだけで楽しかった時代から、今ではパソコン持つことが普通になっている。創刊して30年かけて、パソコンというのはコモディティ化したわけですが、ネットワークや社会というものを含めれば、まだまだこのジャンルは面白い。Web2.0やユビキタスといった新しいキーワードが出てきている。こういったものをより幅広く取り上げるには、いい時期に「パソコン誌」から卒業できたと思ってます。
たとえば、Web2.0という言葉がでてきて、ビジネスを含めてさまざまな分野で語られている。でも、これはWebのあり方が変わったことをまとめて分析している言葉であって、ではその先に一体何があるのか、これから先の大きな変化は何なのか? それは誰も語っていない。ならば、それを語れば読んでくれる人は多いだろうという確信はありました。
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| 『月刊アスキー 新装刊号』(定価590円)。 |
―― 完成した新装刊第1号の感想は?
小林:第一特集の「上場企業ランキング500 ブログ編」なんかは月刊アスキーじゃないとやれないことだと思っています。210万のブログの中から過去1年の3800万の記事を調査して、どんな企業が話題になっているのか定量解析してみました。ブログというものは誰かに書かされるものじゃないから、生の声だと言えるでしょう。それを集計することで、過去どのような企業がどのタイミングでどれだけ注目されていたかが鮮明に出ている読み応えのある記事になっています。
あと「一読必冊」というコーナーも気に入っていますね。1つの書籍を最大2ページにわたって文字ぎっしりで記事にしてるわけです。書評としては長すぎますが、これは書評じゃなくて、要約なんです。これだけ読めばその本のエッセンスが分かるし、気に入ったら買って読んでください、というスタンスですね。
―― 読者にメッセージを。
小林:いままで月刊アスキーを読んでいた人はもちろん、そうでない人にも読んでもらいたい。いままでのパソコン誌のコーナーじゃなく、ビジネス誌のコーナーにありますから、ぜひ手にとって見てください。
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