ニュース
2006年10月17日
弥生は、10月17日、中小規模向け業務パッケージソフトの最新版「弥生会計 07」「弥生給与 07」シリーズを発表した。併せて代表取締役社長の飼沼 健氏らが会見し、2007年度に向けた事業戦略を明らかにした。
![]() |
|---|
| 弥生 代表取締役社長 飼沼 健氏 |
「ライブドア事件の影響を心配したが、ふたを開けてみれば好調だった」と代表取締役社長である飼沼 健氏は振り返る。2006年度(2005年10月~2006年9月)の決算は現在集計中だが、売上高約87億5000万円、営業利益37億4000万円、営業利益率43%を見込む。また、弥生シリーズの主力販売チャネルである量販店における店頭シェアでは本数、金額ともにトップシェアを確保するなど、製品の売れ行きも好調だ。
弥生シリーズ発売20周年の節目に当たる2007年に同社が目指すのは、着実な成長と新規事業の育成。弥生は2008年度に売上高100億円の目標を掲げているが、「2007年度は90億円台後半を狙えるところにきている。売上高100億円が見てきた」と飼沼氏は達成に自信を見せる。また、「新規事業を開拓するため、いつまで維持できるか分からない」としながらも、「営業利益率40%は堅持したい」(飼沼氏)との姿勢を示した。
同社の着実な成長を支える既存事業として、弥生シリーズの最新版である「弥生会計 07」「弥生給与 07」が発表された。07シリーズは、Windows VistaやInternet Explorer 7といった最新の動作環境をサポートし、各種法令の改正へ対応。ユーザーの意見をもとに使い勝手の改善も図っている。
販売開始はいずれも12月8日。価格は弥生会計 07のスタンダード版が4万2000円、プロフェッショナル版が8万4000円。弥生給与 07は8万4000円。なお、今回発表されなかった「弥生販売 07」と「弥生顧客 07」については別途発表を行なうとしている。
![]() |
![]() |
|
|---|---|---|
| 弥生会計 07 スタンダード | 弥生給与 07 |
新規事業としては、昨年から展開を始めた中規模事業所向けのクライアント/サーバ版製品である「NE」シリーズを「ネットワーク」へ名称変更し、取り組みを強化する。Microsoft SQL Server 2005へ対応した「弥生会計 07 ネットワーク」を12月8日から発売。弥生会計 07 ネットワークでは、新たに15ユーザー、20ユーザー版を追加し、より大規模な事業所での利用にも対応する。また、2007年度第3四半期に発売を予定している弥生給与のネットワーク版によって、クライアント/サーバ版のラインナップを完成させる。
さらに、クライアント/サーバ版への取り込み強化の一環として、新たに「弥生ソリューション・パートナー・プログラム」(YSPP)を開始することが発表された。弥生連携製品である「Desinged for 弥生」のベンダーやシステムインテグレータなどを対象に参加企業を募り、参加企業に対してはSDK(ソフトウェア開発キット)を提供。APIやDBのテーブルを公開し、技術的な支援を行なうという。
![]() |
|---|
| 弥生 執行役員プロダクトマーケティング担当 竹之内 学氏 |
「われわれはパッケージの中で機能を提供してきたが、新しいオプション、新しいサービスをより密に、個々のユーザーニーズに応えたソリューションとして提供可能になる」と執行役員プロダクトマーケティング担当の竹之内 学氏はYSPPの趣旨を説明。YSPPによって、弥生シリーズとの連携製品の開発やカスタマイズが容易になり、パートナー企業にとっても新たなビジネスチャンスを得られるメリットがあるとしている。同社では、初年度100社程度の加入を見込む。
加えて、ネットワーク版を扱う販売パートナー企業を拡大し、訪問販売のチャネルを強化。こうした一連の取り組みにより、現在700社ほどのネットワーク版のユーザーを2007年度には1500社まで引き上げる構えだ。
そのほかの新規事業としては、ライブドアから事業を譲り受けた歯科医院向けのソリューション「弥生デンタル」をリリースするほか、新たにCRMソフトや税務ソリューションの開発に取り組む計画についても飼沼氏が披露。加えて、札幌にカスタマーセンターを新設すること、中国・大連での開発体制を強化するといった方針を明らかにしている。
■最新ニュース