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2006年8月9日

サイボウズ、ソフトブレーンなど
国産ソフトベンダー13社がMIJSコンソーシアムを設立

サイボウズやソフトブレーンなど、国産ソフトベンダー13社は共同で、「メイド・イン・ジャパン・ソフトウェア コンソーシアム」(MIJS)を設立した。
加盟するベンダーの製品間の連携を強化し、国内外のマーケティング活動を共同で展開。「日本のソフトウェア」をアピールすると同時に、ビジネス基盤の強化を図る。

製品間の連携と海外マーケティングを強化

MIJS発起人代表 サイボウズ 代表取締役社長 青野慶久氏 
MIJS発起人代表 ソフトブレーン 代表取締役社長 松田孝裕氏
MIJS発起人代表
サイボウズ 代表取締役社長
青野慶久氏
MIJS発起人代表
ソフトブレーン 代表取締役社長
松田孝裕氏

「今日が国産ソフトウェアの反撃の日です」。8月7日に東京都内で開かれた会見の席で、MIJS発起人代表の1人であるサイボウズ代表取締役社長の青野慶久氏は力強く宣言した。国産ソフトベンダーは、海外製品に負けない技術力を持ちながらも、海外製品のブランド力や資金力に押されて国内外で苦戦を強いられている状況だという。MIJSの設立は、こうした状況を打開するべく、有力な国産ソフトベンダーが協力して競争力を高め、海外における事業展開を推進する狙いがある。

 活動内容は、製品連携の強化と、海外進出の際の共同マーケティング活動の2つ。特に、国内で高いシェアを持つグループウェアで知られるサイボウズの青野氏は、「1つ1つの製品はすばらしくても、手間をかけずにまとめて利用したいという顧客ニーズを痛感している」という。

 まずは、このニーズに応えるために、(1)個別製品連携、(2)共通プラットフォーム連携、(3)SOA(サービス指向アーキテクチャ)連携、の3段階のステップを踏み、「現実的な方法で着実に連携を進めていく」(青野氏)。

 製品連携の第1段階では、参加企業が持つ製品郡の中から、個別に連携が可能なものを組み合わせて提供可能にする。たとえば、サイボウズのグループウェア「サイボウズ ガルーン2」をEIP(企業情報ポータル)として利用し、ウィングアーク テクノロジーズのBIツール「Dr.Sum EA」を組み込んで表示するといった使い方だ。さらに、Dr.Sum EAで表示するデータには、ソフトブレーンのSFA(営業支援システム)「eセールスマネージャー」のデータを用いるなど、関連性の高い製品同士をシームレスに連携させる。

サイボウズ ガルーン2にDr. Sum EAを組み込んだデモンストレーションの画面。データを修正したい場合には、データ元であるeセールスマネージャーへ戻ることも可能。シングルサインオンでシームレスに連携する
サイボウズ ガルーン2にDr. Sum EAを組み込んだデモンストレーションの画面。データを修正したい場合には、データ元であるeセールスマネージャーへ戻ることも可能。シングルサインオンでシームレスに連携する

 第2段階としては、ユーザー管理やログ管理などの機能をモジュール化し、各製品から呼び出して利用可能とする。また、SaaS(Software as a Service)と呼ばれるASPサービスで共通利用できる課金処理などのプラットフォームの開発も目指すとしている。さらに、第3段階では連携を一層推し進め、各製品をシステムを構成するモジュールとして自由に組み合わせられるSOAの実現を目指す。なお、共通プラットフォームの開発は現在検討中の段階であり、各社の強みを生かして共同で進めていく構えだ。

 海外展開については、中国を皮切りに、北米へも積極的に広げていく。まずは今秋、上海にMIJSの拠点を設けて、マーケティング活動や販売代理店の発掘を開始する予定だ。参加企業のうち、すでにソフトブレーンやサイボウズなどは個別に海外へ進出しているが、MIJSとして取り組むことで、1社単独よりも低コスト・低リスクで進出できることやノウハウを共有できるなどのメリットがあるとしている。

数よりも質を重視したMIJSへの参加条件

 MIJSコンソーシアムは、LLP(有限責任事業組合)として設立し、事務局をソフトブレーンに置く。設立当初、コンソーシアムに参加する13社と各社の代表製品は下記のとおり。

アプレッソ DataSpider(データ連携ツール)
インフォベック GRANDIT(ERPパッケージ)
ウイングアーク テクノロジーズ SVFX-Designer(帳票開発支援)
ウッドランド NewRRR(ERPパッケージ)
エス・エス・ジェイ SuperStream(ERPパッケージ)
クオリティ QND(IT資産管理)
構造計画研究所 MBO SYSTEM(人事評価)
サイボウズ サイボウズ ガルーン2(グループウェア)
システムインテグレータ SI Web Shopping(ECサイト構築)
ソフトブレーン eセールスマネージャー(営業支援)
東洋ビジネスエンジニアリング MCFrame(製造業向け開発フレームワーク)
HOWS AjaxBuilder(Ajaxインターフェイス開発支援)
リード・レックス R-PiCS(製造業向けERP)
エス・エス・ジェイ SuperStream(ERPパッケージ)
	MIJS設立当初、参加を表明している13社の代表者ら
MIJS設立当初、参加を表明している13社の代表者ら

 参加企業は引き続き募集しており、現在の13社から年内にも20数社程度への拡大を見込む。ソフトブレーンの代表取締役社長である松田孝裕氏によれば、「参加を希望する企業があれば基本的には積極的に検討する」とのことだが、「あくまでも真面目にやっているところを厳しく見ていく」として、参加企業の数よりも質を重視する姿勢を示した。そのため、MIJSへの参加にあたっては、「ソフトウェア関連の比率が売上全体の過半数を超えること」または「特定のジャンルでトップシェアを有すること」を条件としている。


■メイド・イン・ジャパン・ソフトウェア コンソーシアム
http://www.mijs.jp/

■サイボウズ
http://cybozu.co.jp/

■ソフトブレーン
http://www.softbrain.co.jp/

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