|
特別編:最新テクノロジーを ハードウェアの投資効率を向上させる
「仮想サーバ技術」 | ||||||
|
さまざまな業務のIT化を推進していくと、当然のごとくサーバの数は増加の一途を辿る。サーバが増えれば当然管理負担も増大するため、運用コストや管理者の負担を考えると、できるだけ数は増やしたくないというのが、多くの管理者の本音だろう。 この問題を解決する、手っ取り早い方法は1台のサーバ上でできるだけ多くのサービスを実行することだ。現在のIAサーバは高性能化が著しく、種類にもよるが複数のサービスを提供するだけのパフォーマンスは十分に持っている。 ただこの方法では、OSとその上で動作する多くのサービスが密接に絡むことになる。そして、もしOSに何らかのトラブルが発生すると、その影響をすべてのサービスが受ける羽目になる。 このため、CPUの使用率が低く、パフォーマンス的には複数のサービスを同時に実行できるだけの余裕があるサーバでも、最小限のサービスの提供にとどめられているケースが多い。 こうした課題を解決する手法として、高度な専門技術を有すると認められたプロダクトインテグレータだけが参加できるプログラムであるインテルプレミアムプロバイダ(IPP)の1社、「サードウェーブ」が注目しているのが、サーバの仮想化によるハードウェアの効率的な利用だ。 「現在、企業内のサーバ数は増え続けています。ただ、その一方で本来持っているサーバパフォーマンスを使い切れているとは言えません」と語るのは、サードウェーブ法人営業部の技術責任者である齊藤愼仁氏。つまり、余っているパフォーマンスの分だけ、投資コストが無駄になっているというわけだ。
OS上で仮想マシンを立ち上げ、その上でさらにOSを実行するという考え方は目新しいものではないが、業務で使われているサーバに適用するには不満な点も多かった。しかし「64bit OSがサポートされ、さらにインテルが『Intel Virtualization Technology(インテル バーチャライゼーション・テクノロジ:Intel VT)』を投入、そしてVMWare ServerやXenといったVMMが無償で提供されるなど、仮想化サーバを本格的に利用する環境が整ってきました」と齊藤氏は語る。 「Intel VTによってソフトウェアのみでの仮想化技術がより強化され、導入しやすい環境が整備されます。従来の仮想化は、仮想化されたOSのパフォーマンスの低下やパッチインストールによる脆弱性の発生などといったデメリットがありましたが、VTによって仮想化されたOSがダイレクトにハードウェアにアクセスすることが可能になることで、こうした問題が解決されます(齊藤氏)」 サードウェーブの法人営業部は、まず顧客からの要望をしっかり聞き、適切なシステムを提案するという考え方に徹底的にこだわっている。いくつかのプロダクトをあらかじめ用意しておき、その中から要望に近いものを提案するのではなく、オーダーメイドでぴったりフィットするシステムを提案してくれるため、用途やコストに見合った最適なシステムを導入することが可能になる。仮想サーバ環境に関しても、そのメリットとデメリットを十分に把握しており、顧客に合わせた最適解を提案してくれるはずだ。 | ||||||
|
複数台のサーバを効率的に管理可能
Intel Server Management | ||||||
|
こうした仮想サーバ環境の動向に加え、ぜひシステム管理者に知ってほしいのがインテルが無償で提供するハードウェアの遠隔総合管理ソフトウェアである、「Intel Server Management(ISM)」だ。 ISMは、インテルサーバプラットフォームを採用するIAサーバに無償で付属する、インテル純正のサーバ管理用のユーティリティである。特徴は大量のサーバ群の統合管理が可能で、さらに日本語を含む多言語対応であることが挙げられる。また、管理対象のサーバ本体に別途ソフトウェアなどをインストールする必要が一切ないことも大きなメリットだ。
無償というと十分な機能が備えられているのか、不安になるかもしれない。しかしその心配は無用だ。簡単にハードウェアからソフトウェアのレベルまで、幅広くシステムの状態を遠隔から監視可能で、さらにこの手のツールには珍しくきっちり日本語化もなされている。以下、ISMで提供されている機能の一部をまとめたので参照してほしい。 システムインベントリの表示 コンピュータのヘルスを監視 システムイベントのアラート受信 リアルタイム、または履歴でのパフォーマンスの監視 現在のプロセスの監視 現在のサービスの監視 ISMを利用する最大のポイントは、WindowsやLinuxなどといったOSに依存することなく、ファンや電源、SCSI/SASのHDDが故障したときにサーバ機自身がメールなどで積極的に管理者に対して通知してくれることだ。これにより仮にファンが壊れたとしても、即座にシステム管理者は対応することが可能になり、サーバのダウンタイムを最小限に抑えるといったことが可能になる。またオプションで遠隔地からサーバを操作できるリモートKVMコントロールなどを追加することも可能で、別途KVM機器を購入することなく管理の手間を削減できる。
「ISMはこれまであまり活用されていませんでしたが、サーバを管理していく上で非常に有用なツールなのでぜひ使ってほしいと思います。サードウェーブでは、ISMを利用するために必要な初期設定を行なって出荷していますので、管理者の方は管理用サーバにISMをインストールするだけで利用可能です。またISMを利用されない場合でも、万が一ハードウェアに不具合が発生しても情報がログとして記録されているので、サポートにかかる時間を大幅に削減できます(齊藤氏)」
サードウェーブでは、実際に複数の仮想サーバを1台のIAサーバ上で動作させて、さらにそれをISMを使って管理しているデモを、秋葉原の同社のショップ「ドスパラ 秋葉原本店」で行なっている。今後も最新のエンタープライズ向けソリューションを、実際に触って体感して頂く環境を続々と設置していく予定とのことなので、ぜひ足を運んでほしい。 |