2007年1月29日
数ある周辺機器の中でも、オフィスにおいてもっとも利用頻度の高いのがプリンタだ。それゆえに数多くのプリンタが市場を賑わせているが、何を基準に選べばよいのだろうか。ここでは、ブラザーから発売された「HL-5250DN」を見ながら、プリンタ選びのポイントを改めて考えたい。
パソコンを使って仕事を進めていくことが当たり前になった今、小さなオフィスであっても必需品となっているのがプリンタだ。ワープロソフトで作成した文書を印刷するのはもちろん、受信したメールやWebサイトの内容など、画面上では読みづらいものを印刷してしっかりチェックするなど、プリンタの利用シーンは幅広い。
ただそこで問題となるのがコストである。トナーやドラムといったランニングコストに加え、用紙代も当然かかってくる。1枚あたりで見れば数円~十数円というレベルでも、1000枚、1万枚と印刷していくと数万~数十万円単位となり、SOHOや中小企業では決して無視できる金額ではなくなってくる。こうして考えていくと、プリンタ選びの基準としてランニングコストがどれだけ重要なのかが分かるだろう。ブラザーから発売された「HL-5250DN」は、こうしたランニングコストを最大限に抑えられる1台となっている。
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| 写真1●ブラザーから新たにリリースされたレーザープリンタ「HL-5250DN」。低ランニングコストが大きな特徴だ。(※クリックで拡大) |
HL-5250DNはレーザー方式のプリンタであり、印刷はレーザーを使って印刷イメージをドラムに描写し、静電気の力を利用してそれにトナーを付着させる。そして、このトナーを用紙に定着することで印刷イメージが紙に転写されるという流れで行なわれる。つまり紙の上で印刷内容を表現しているのはトナーであり、これがもっとも重要な消耗品ということになる。通常、トナーはカートリッジに収められており、トナー搭載量によって1つあたり何枚印刷できるかが決まる。つまり1枚あたりのランニングコストは、トナーカートリッジの価格を印刷可能枚数で割ることによって算出できるわけだ。
HL-5250DNを見てみると、同製品で利用できるトナーカートリッジは、約3500枚印刷可能な「TN-35J(8562円 税込)」と、約7000枚の「TN-37J(1万4700円 税込)」の2種類がオプションとして用意されている(いずれもA4用紙に5%印字比率で印刷した場合)。よりお得なTN-37Jで見ると、1枚あたりのランニングコストは2.0円(税抜換算)と極めて低レベルに抑えられており、HL-5250DNがランニングコストに最大限配慮したプリンタであることが分かる。
またランニングコストを考えたとき、HL-5250DNでぜひ活用したいのが「トナーセーブ機能」だ。これはトナー消費量を抑えることによって、さらなるランニングコストの低減を図るという仕組み。印刷クオリティは若干下がるため顧客に提出する資料の印刷といった用途には向かないが、自分で読むためにWebサイトの内容を印刷するといった用途では何ら問題ない。この機能を活用すれば、さらなるランニングコストの削減が可能になる。
ランニングコストを考える上で、もう1つ忘れてはならないのが用紙コストだ。安価なコピー用紙などを利用すればコストを切りつめることはできるがそれでも限界はある。
大量に印刷した場合、それを管理するための労力や手間、コストも考慮したい。たとえば重要な情報が含まれている書類であれば、情報セキュリティの観点からシュレッダーで裁断して廃棄するのが望ましいが、その手間は非常に大きなものとなる。枚数が多ければ、保存する場合でも貴重なスペースを浪費することになってしまう。
こうした用紙代や保存や廃棄にかかる目に見えないコストの削減に有効なのが、HL-5250DNに搭載された両面印刷の機能だ。これを有効に利用すれば用紙代を半減できるだけでなく、その管理にかかるコストの大幅な低減も可能になる。さらにHL-5250DNには、出力枚数を抑制する「ページレイアウト機能」が提供されている。これは2ページ分、あるいは4ページ分など複数ページの内容を縮小し、1枚の用紙に印刷してくれるという機能だ。もちろん両面印刷機能と組み合わせて利用することも可能。これにより、4ページ分の内容を1枚の用紙に印刷するように設定して両面印刷を行なうことで、なんと8ページ分の内容を1枚の用紙に出力できる。コスト削減の観点から、両面印刷とページレイアウト機能はぜひとも活用したい。
ここでHL-5250DNのスペックや装備を見ていこう。このプリンタに搭載された印刷エンジンは24枚/分という高速なもので、数人~十数人で共有しても文句のない性能である。解像度は最高1200×1200dpiで、細かな字でもくっきりと印刷してくれる。給紙は本体下部にA4用紙250枚セットできるなカセットが用意されているほか、多目的トレイも標準で装備されている。多目的トレイを使えば手軽に官製はがきや封筒への印刷も可能となる。
さらに250枚給紙可能なローワートレイユニットもオプションとして提供されており、これを2段増設することによって最大800枚もの用紙をセット可能だ。低価格なレーザープリンタには用紙カセットを増設できない製品もあるが、用紙が切れるたびにいちいち補給するのは手間がかかる。こうしたことを考えると、給紙容量を増やせるメリットは大きい。
インターフェイスは通常のパラレルとUSB(Hi-Speed USB 2.0)のほか、10/100BASE-TXに対応したネットワークインターフェイスを装備している。Windowsピアツーピア印刷に対応しているので、難しい設定などを行なうことなく容易にネットワーク環境でのプリンタ共有が実現する。また、MacOS Xも正式にサポートしている。
大規模環境での利用にも対応する。まずネットワーク経由でHL-5250DNの設定や紙詰まりといったトラブルの状況を確認できる「BRAdmin Professional」が標準で添付されているほか、ネットワーク管理の標準的なプロトコルであるSNMP(Simple Network Management Protocol)に対応しているため、汎用の管理ツールを利用してプリンタの状況を確認可能だ。そのほかプリンタの接続形態など、ユーザーの環境に合わせたオリジナルのプリンタドライバのインストーラを作成するツールも提供されている。複数のユーザー環境において、HL-5250DNのプリンタドライバをセットアップしなければならない場面で便利に使えるだろう。
このように十分な性能と豊富な機能を提供しているHL-5250DNだが、筐体は非常にコンパクトにまとめられていることも特筆しておきたい。サイズは371(W)×384(D)×246(H)mmで、机の上に置いても邪魔にならない省スペース性を実現している。また給紙と排紙、ドラムおよびトナーカートリッジの交換といったほとんどの作業が前面から行なえる設計のため、背面に余分なスペースを取る必要がないのも嬉しいポイントだろう。
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安価なランニングコストや24枚/分という十分な印刷速度、そしてコンパクトな筐体と、HL-5250DNはプリンタとしての“ツボ”をしっかりと抑えたユーティリティプレーヤという印象だ。これならSOHOから中堅・中小企業のオフィスなど、さまざまな環境で便利に使えるのではないだろうか。インクジェットプリンタを常用しているが、そのランニングコストの高さから気軽にプリンタを使えない、あるいは共有プリンタをオフィスに設置しているが利用者数が増えて不便になりつつある、といった悩みを抱えているのであればぜひ導入を検討してほしい。
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