本格的な携帯型ノートPCを考えるとき、必ず語られるのが本体の堅牢性だ。精密機械であるノートPCを、鞄に詰め込んで持ち歩こうというのだから堅牢性が気になるのは当然のことだろう。しかも、携帯性やバッテリ持続時間が長くなるほど、ノートPCの利便性は高まり、より多くの危険……満員電車や落下など……にさらされることになる 東芝の考える堅牢性とは?ノートPCが頑丈であることは大切な要件だが、問題の本質は堅牢性だけではない。携帯する工業製品に堅牢性が求められるのは当然のことだ。ビジネスで活用するノートPCに求められるのは、もう一歩踏み込んだ対策。すなわち、PCのハードディスクに収められている情報の物理的な保護である。 携帯型ノートPCに求められる堅牢性といって真っ先に考えつくのは、物理的な壊れにくさではないだろうか。鞄の中に入れたまま、地面に置いたときに“ゴツン”ということもあるだろうし、満員電車で強い圧力にさらされるということもあるに違いない。もちろん、うっかり落下させてヒヤリとした経験を持っている人もいるはずだ。 もちろん、そうした場合に物理的に破壊されないことも大切ではある。特に個人所有のPCともなれば、心配もひときわ大きいかもしれない。 世界初のノートPCを開発して20年の東芝は、もちろん、そうした事故に対する対策に継続的に取り組んできた。東芝PC開発センターメカニカル開発センター第四担当グループ長の川村法靖氏は「東芝は、おそらくどのメーカーよりも厳しいテストを行なっている」と話す。 | |||
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たとえばテストの1つとして、自由落下で鋼板に落としてもきちんと動作するよう設計されている。ポイントは“鋼板への落下”だ。こうした試験は、木製の板に落下させてテストするのが一般的だが、東芝ではより厳しい条件で試験しているわけだ。 川村氏は「顧客が使う環境を限定することはできません。より厳しい条件でも壊れないことが重要です」と話す。もちろん、液晶パネルの開閉やキーの打鍵テスト、一点に強い圧力をかけた場合の耐性など、ほぼ考えられる限りの耐久試験が行なわれている。 しかし、東芝が考える“堅牢性”の意味は、上記のような物理的ストレスに対する強度だけに留まらない。 「強度はもちろんですが、一番大切なことはハードディスクに収められているビジネスデータを保護することだと考えています。そこに収められているデータを作成するためにかかった時間、作業環境を復帰させるための時間的なロス、PCを利用できない時間などのコストを合計すれば、PCの本体価格よりもはるかに大きな金額になるからです(川村氏)」 このため、東芝のdynabookシリーズは、ハードディスクに衝撃を伝えにくく設計することと、さらにハードディスクに損傷が起きるほど強い衝撃を受けたとき、筐体が壊れることでその衝撃を和らげる、いわば自動車のボディと同様の思想で設計されているという。 |
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