《ステップ・バイ・ステップガイド》
アドバイザー佐野:実は、スケジュールの遅延の原因として一番多いのが、今回のパターンなんです。
PM:パターン? では、やっぱり問題があったのですね。「目に見えにくい」ワナが仕掛けられていた、ってことですか?
アドバイザー佐野:ええ。それでは問題の整理のため、まずはプロジェクトの基本的要素から考えて見ましょう。プロジェクトは、次の3つの要素で成り立っています。分かりやすいように、図に描いてみましょう。
| 図1 プロジェクトの3要素 |
|---|
/td>
|
アドバイザー佐野:この3要素は、密接につながっています。例えば、“機能(内容)”を求めれば、それだけ設計や構築に“時間(スケジュール)”を要し、 “時間”が増えれば、“人月(リソース)”も増える、というようにです。
PM:相撲で言うところの、心、技、体ですね。
アドバイザー佐野:は? う、うぅーん。とにかく、今回A社側は「よいシステムを作ろう」と“内容”を決定するはじめのほう、「上流工程(「何のため」「どのように」「どんな機能」で、といったことを決定する工程。主に要件定義から基本設計まで)」に多くの時間をつぎ込んでしまいました。
PM:結果として、それ以降のスケジュールに遅れが生じてしまった。それが今度はリソースや内容に影響を及ぼし始めた。本来は、正三角形であるべき3要素が、こんなふうに(図2)歪んでしまったということですね。
| 図2 バランスが機能(内容)に偏重したため、リソースとスケジュールが圧迫されている |
|---|
/td>
|
アドバイザー佐野:はい。今は、全体スケジュールを見直して、これ以上の歪みが発生しないよう注意しなければなりません。
PM:その上、「5週間分の遅れ」を少しでも取り戻し、元の正三角形に近づけるためには、さらなる調整が必要になると。
アドバイザー佐野:はい、そのとおりです。それでは、実行可能なリカバリーパターンを見てみましょう。Step 2のときのように、ここでも対比表を使うと最もバランスのいい方法が選定しやすいかもしれませんね。
|
|
||||
|
|
|
|
|
|
|
|
||||