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コラム

《ステップ・バイ・ステップガイド》

佐野 央の
社内システム導入を成功させる方法

2005年8月9日  文●佐野 央

Step 6
発注への道のり ~提案書から要件定義書編(3/3)




●要件定義書が確定して、やっと正式な費用が確定する

PM:ところでいよいよ発注というのに、まだ費用は概算の状態なんですね。

アドバイザー佐野:ええ、発注するシステムインテグレータの選定が済み、契約書が取り交わされるあたりから、今度は「要件定義書」の作成に入ります。このあたりの作業は同時進行に行なわれることもあります。正式な費用はこの要件定義書の内容が確定した時点で決まります。

PM:ええーっ、今度は要件定義書ですか。これはどんな性質のドキュメントなんですか?

アドバイザー佐野:要件定義書とは、これまで話し合ってきた「A社の要望(RFP)」と「システムインテグレータの提案(提案書)」を取りまとめ、お互いの作業区分や発注内容に対し、双方の認識を同じくするためのドキュメントです。システムインテグレータは要件定義した以上のことはしてくれません。要件定義から外れた作業は、別途費用がかかります。要件定義後に増えた要望や、会社の組織変更で設計変更が発生した場合は、当然その分の追加料金が発生します。そのような変化に備えるため、予算は余裕を持って立ててくださいね。

▼要件定義書で確定する項目
  1. システムインテグレータの作業範囲・発注者の作業範囲
  2. 使用するソフトウェア・ハードウェアの詳細
  3. 現行の業務フローや新しいシステムのフロー
  4. プロジェクトの運営・管理体制
  5. 納品物(成果物)と予算

アドバイザー佐野:と、このようにプロジェクトの様々なことを確定します。

PM:>ふぅむ。両者がこの要件定義書の内容に合意した時点で、A社、X社双方の正式な作業内容、区分が決定し、それによって金額が算出される。要件定義書は、プロジェクトにとっての海図みたいなものなんですね。

プロジェクトは本格的に稼動しはじめました。そこで次週は、プロジェクトをいかに上手に運用していくか考えていきましょう。

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