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コラム

《ステップ・バイ・ステップガイド》

佐野 央の
社内システム導入を成功させる方法

2005年9月13日  文●佐野 央

Step 11
本稼動前の心得・本稼動後の心得(3/3)




●評価なしのプロジェクトなんてありえない

アドバイザー佐野:ユーザーばかりじゃありません。プロジェクトマネージャ、つまりPM君自身もサービスイン/本稼動に向けた心構えが必要です。分かっていますか?

PM:ええっと、それは、システムメンテナンスのような、システム管理者の技術的な話ですか?

アドバイザー佐野:そうじゃないでしょ。もしかして、サービスインと同時にプロジェクト完了だと思っていていました?

PM:えっ、ち、違うのですか?

アドバイザー佐野:導入して動作を確認しただけじゃ、そもそもの「システム構築の目的」がどれだけ達成できたか、まったく分からないじゃないですか。

PM:はっ、そうか。現場の作業がどれだけ改善されたのか評価が必要なのですね。

アドバイザー佐野:こういった評価は、現場だけではなく、資金提供した人たち、つまり経営陣にとっても非常に重要です( Step 3 参照)。業務改善・効率アップは会社の経営戦略の一部でもありますからね。場合によっては3カ月後、半年後というように時間を追って状況を確認する必要もあるのですよ。

PM:そうか。使ったお金に見合った効果、つまり会社の経営戦略にどれだけこのシステムが貢献しているのか、そこが評価されてこそ、プロジェクトが成功したといえるのですね。

アドバイザー佐野:システムが稼動した後、その評価を割出し報告することは、プロジェクトマネージャの大事な仕事です。

PM:そうすると、うち(A社)の場合は「在庫・受注処理の作業負荷は本当に軽減したか?」「ファイルサーバによる部署間のデータ共有が本当にスムーズになったか」といったところを本稼動直後と3カ月後くらいに、評価・検討する必要がありそうです。

アドバイザー佐野:もちろん、評価基準はプロジェクトの関係者ときちんと話し合って、公正なものになるようにしてくださいね。

これでシステム構築関連作業はほぼ終了、この連載も終りに近づいてきました。次回は成果物の検収やドキュメントの保管といった、プロジェクト管理の細かな部分について説明します。

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