《ステップ・バイ・ステップガイド》
PM:ところで「ユーザーが期待した動作とのズレ」というのは、言い換えると「ユーザーが感じるシステムの使い勝手」ということですよね。
アドバイザー佐野:そうですね。
PM:それでは、使い勝手を確認するためには、ユーザー、つまり現場で実際に作業を行なっているスタッフに新システムを使ってもらい、その結果をフィードバックしてもらったほうがいいのでは?
アドバイザー佐野:お、いいところに気がつきましたね。プロジェクトに直接関わっていない現場スタッフは、システムの操作や利用ルールについて何も知らないわけですから、プロジェクトのメンバーに比べて、システムに対する先入観が少ないですよね。
PM:その分だけ、純粋な業務フローの観点で、使い勝手を評価してくれると期待できますね。運用テストには現場スタッフの協力も必要だ、ということですね。
アドバイザー佐野:逆の見方をすれば「このシステムを利用するにあたって、何も知らないユーザーに対してどのような教育や訓練をするべきなのか」も見えてきます。
PM:なるほど、奥が深いぞ、運用テスト!
アドバイザー佐野:そしてここで洗い出された問題点については、サービスインまでにシステムインテグレータにチューニング・修正を依頼します。ただし、設計の根本的な見直しなど、作業の内容によっては追加費用が発生する可能性があるので、注意してくださいね。
PM:ふむ、こういったことをすべてクリアしてこそ、「要件定義書」で定義した「システム要件」を満たしたシステムができあがった、といえるわけですね。
さて、A社新システムもいよいよサービスインですが、肝心の利用者はこのシステムを充分に利用してくれるでしょうか。そこで、次回はシステムをより活用してもらうために必要な、人的要素への対応について考察してみましょう。
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