《ステップ・バイ・ステップガイド》
PM:(がぁん)システムは、構築が終わるまでは、“使い物になるかどうか全然分からない”ってことなのですね。あんなにいろいろな人と話し合い、がんばって作り上げたシステムなのに、こんな落とし穴があったなんて!
アドバイザー佐野:な、なにもそこまで悲観的にならなくても。運用テストに至るまでの各フェーズがしっかりしていれば、「まったく使い物にならないシステム」なんて、そうそうできあがるものではありません。
PM:そうですよね、動作なら今までテストしていますし。
アドバイザー佐野:ただし、運用テストには、今までのテストと決定的に違う点があります。
PM:決定的に違う?
アドバイザー佐野:では、今までのテストと、運用テストを図で比較してみましょう。
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| 【図1】単体・結合テスト 単体テストでは、特定のサーバやアプリケーションについて、設定/想定したとおりに動作するのかを確認する。 |
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| 【図2】運用テスト 実際の運用環境に持ち込んでテストすることで、今まで予測できなかった重大問題を発見することができる。また、既存環境やユーザーへの影響、使い勝手といった情報を収集することで、サービスインまでに「より使いやすいシステム」へとチューニングすることが可能になる。 |
アドバイザー佐野:今までのテストの目的は、「新しく構築したシステムが設計どおりに動作する」かを確認することだったので、新しく作ったサーバ上、または運用環境に似せた検証環境で十分確認が可能でした。
PM:それに引き換え、運用テストでは新システム、既存システム、ユーザーが重なり合ったり、線でつながったりした図になっていますね。
アドバイザー佐野:そこが今までのテストと決定的に違う点なのです。単体ではうまく動作しても、このようにさまざまな要素が絡み合わさると、それぞれが干渉しあって、想定外の結果が出る場合があるのです。
PM:そうか。すべての要素を含んだ実際の環境で、「既存システムとの連携」「ユーザーが期待した動作とのズレ」「新システム自体の動作」を確認しよう、というのが運用テストの目的なのですね。
アドバイザー佐野:そのとおりです。
PM:新規・既存システム利用者の期待といった要素を合わせた総合テスト。バレーボールでいったら三位一体攻撃ってところでしょうか?
アドバイザー佐野:はいはい、無理に例えなくてけっこう。
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