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コラム

《ステップ・バイ・ステップガイド》

佐野 央の
社内システム導入を成功させる方法

2005年7月4日  文●佐野 央

Step 1
今日からあなたがプロジェクトマネージャです(3/3)



アドバイザー佐野: A社の3年前のシステム導入がなぜうまくいかなかったのか、分かりますか?

PM: 社長が思いつきでものを言うからです! ちょっと聞いてください。だいたい私が担当者になったのだって・・・・・

アドバイザー佐野: そ、その話は今度ゆっくりと。それでは、A社のシステム導入プロジェクトで、問題のありそうなところをピックアップしてみましょう。


【A社の失敗例から学ぶ】

1. 現状についての調査は十分だったか?
今までの業務フローや部門ごとの製品情報利用状況、現場スタッフの意見は正確に把握され、新システムに的確に反映されていたでしょうか?
2. 本当に「情報共有」が必要だったのか?
製品情報が共有できないことで、どのような不都合があり、どのような形で解消したかったのでしょうか?
3. 現場スタッフ間の調整はとれていたか?
システムの導入目的、利用方法などがそれぞれの部門、現場スタッフにきちんと説明され、利害関係のある部署同士の調整はとれていたでしょうか?
4. SI業者に希望や要望などをきちんと伝えていたか?
「SI業者にすべておまかせ」だったようですが、現在の業務フローや、これからどんな目的で、どんなふうにシステムを使いたいのかをSI業者に説明できていたでしょうか?

PM: SI業者だけじゃなくて、社内でもコミュニケーションが取れていなかったんですね。

アドバイザー佐野: ええ、それに目的と手段が混乱していますね。システム導入は業務効率を上げる手段でしかないのに、構築することが最終目的になってしまっているでしょう。そんな状態で「おまかせ」って言われたら、SI業者だってA社に合わせた細かい設定なんかしてくれません。意外に思われるかもしれませんが、プロジェクトマネージャがプロジェクトを開始するに当たって、最初にするべき作業とは、「本当にシステム導入が必要なのか」ということを見定めることなのです。そのために、社内の関係者と十分コミュニケーションをとって、現状調査を行なうことが必要です。

PM: 現状の問題点を洗い出し、システム化することでその問題を解決できるかどうか、何の、誰のためのシステムが必要なのかを明確にするのですね。では、さっそく調査をしてきます!

 さて、新米PMくんの調査結果はどのようなものになるでしょうか。次回では、その調査報告を元に次のステップを考えていきます。

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