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佐野 央の
プチ管理者は本日も大忙し

2006年4月13日  文●佐野 央

コーヒーブレイク
プチアド先輩! Active Directory ドメインっていったい何ですか?(3/3)




■Active Directory ドメインによる一元管理のススメ

アドバイザー佐野:それでは、ドメイン環境について説明しましょう。ドメインには2種類あり、Windows NTで構築されていたものはNTドメインと呼ばれます。Windows 2000以降では、さらにActive Directoryを搭載し、グループポリシーなどのリソースの管理機能、Kerberos認証などのセキュリティ強化、ドメインの拡張性などを高めました。Windows 2000 以降のドメインは、Active Directory ドメイン、または単にドメイン、Active Directory と呼ばれます

プチアド・豆アド:ふむふむ。

アドバイザー佐野:Active Directory ドメイン を利用するためには、Windows 2000 ServerまたはWindows Server 2003 上で「Dcpromo」コマンドを実行し、「Active Directory インストール ウィザード」を実行します(画面1)。こうしてActive Directoryがインストールされたコンピュータを、ドメインコントローラといいます。Active Directory には、Active Directory ドメインに参加するすべてのユーザーとコンピュータ、プリンタなどが登録されます(画面2)。いわば、住民台帳みたいなものですね。ユーザーは、ここに登録された1つのユーザー資格情報を利用して、やはりここに登録されたコンピュータからActive Directory内の他のコンピュータ上のリソースにアクセスします。

Active Directoryインストールウィザード
画面1●Active Directoryインストールウィザード(画像クリックで拡大)
画面2a 画面2b 画面2c
画面2●ワークグループでは1台1台に設定していたユーザー情報を、Active Directory ドメインでは[Active Directory ユーザーとコンピュータ]で集中的に登録・管理する。(画像クリックで拡大)

豆アド:ワークグループみたいに各コンピュータでユーザーアカウントを登録する必要などないのですね。登録は1度だけでいいし、リソースに接続するたびにユーザー資格情報を要求されることもない。

アドバイザー佐野:ドメインの管理者ならば、ドメイン上のどのコンピュータにもアクセスできますから、わざわざサーバまで出向かなくても、自分の席から共有の設定を行うこともできます。それだけではありません。

プチアド:はい、はい! それから、グループポリシーを利用すれば、コンピュータの環境設定を大量のPCとユーザーに一斉に提供できます(Case04 グループポリシーで安心環境!)。OU(組織単位)を利用すれば、部署やコンピュータの種類ごとに、異なるポリシーを適用することもできます!

アドバイザー佐野:うわっ、プチアド君、つば飛ばさないでよ。そうですね、「何日に1回、何文字以上のパスワードを設定する」とか「過去5回にさかのぼって、同じパスワードを使わない」なんていう細かいルールをユーザーに暗記して実行しろというのはほぼ無理です。

豆アド:無理、僕、絶対無理です。

アドバイザー佐野:場合によっては、パスワードの変更を嫌がって、コンピュータの設定を変えて、パスワードを無期限にするユーザーも出てきます。このような状況は、予測不能なトラブルの発生原因になりかねませんし、社内のセキュリティレベルも確保できません。

プチアド:グループポリシーを利用すれば、こういった社内のルールを最小の手間で提供することが可能ですね。組織において、運用上のルール変更があった場合、また、ユーザーの異動が発生した場合でも、Active Directory 上の情報に変更を加えれば、次回のグループポリシーが適用されるタイミングで、ユーザーの手を煩わすことなく設定が適用されますし。

豆アド:個々のコンピュータを個別に設定していくのに比べたら、僕ら(プチ管理者)もユーザーも、作業負担がずいぶんと軽減されるのですね。

プチアド:佐野さん、プロジェクトマネージャ経験者の立場から言うと、Active Directory ドメインを構築するためには、それなりの初期投資(費用)が必要でした。こういったActive Directory の利点を上手に生かしていけば、運用コストの削減というカタチで、しっかり費用を回収できますね!

アドバイザー佐野:Active DirectoryはIT環境の基盤なので、とっても地味に思えますが、機能を上手に活用すれば、セキュリティレベルの保持、運用コストの削減効果は絶大なのです。

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