アドバイザー佐野:先ほどまでの「現状調査」にて、問題が「AさんのPC(RD001A)固有の問題」の可能性が高いというところまで切り分けができました。ここから先は、調査対象をRD001Aに絞り込み、「発生している現象の詳細」を追究していきましょう。
プチアド:はい!
アドバイザー佐野:今回のように「PCがドメインをブラウズできない」、「ネットワーク上の共有リソースに接続できない」といったトラブルの場合、次のコマンドラインツールが役立ちます。いずれも[コマンドプロンプト]から実行することで、以下のような情報を収集することができます。
コマンドラインツール Step 1.“ipconfig /all”によるTCP/IPネットワーク構成値確認 Step 2.“ping IPアドレス”によるネットワークの疎通確認 Step 3.“nbtstat -a 相手のコンピュータ名”による、NetBIOS名前 解決の確認 使用するアカウント Administrator
アドバイザー佐野:もちろん、コマンドには他にもさまざまなスイッチがあったり、パラメータを指定することが可能です。そういった指定することでコマンドプロンプト上からネットワーク設定を変更したり、キャッシュに登録されているネットワーク情報をリフレッシュしたりすることもできますよ。今回は詳しく説明しませんが、興味があるなら[ヘルプ]のコマンドラインリファレンスで確認してみるとよいでしょう。
プチアド:なるほど……って、感心している場合じゃないですね。それではStep 1から開始します!
アドバイザー佐野:はい。ここで使用する“ipconfig”は、現在のTCP/IPネットワーク構成値を表示・更新するコマンドです。
プチアド:ネットワーク構成値って、[マイネットワーク]にある[ローカルエリア接続]-[インターネットプロトコル(TCP/IP)]の[プロパティ]で設定した内容のことでしょうか?
アドバイザー佐野:そうです。ipconfigなら、スイッチ“/all”を指定することで、同プロパティで設定した内容を一目で確認することができます。これなら、プロパティ内のタブを順繰りに開いて確認するより、ずっと簡単でしょう? ま、使ってみれば分かりますって。
プチアド:そうですか? それでは、“ipconfig /all” っと。ほおおおっ、こんなふう表示されるのかぁ。確かに[インターネットプロトコル(TCP/IP)]のプロパティから確認するより分かりやすいし、簡単ですね。どれどれ、僕のPC(RD00PETIT)と、出力内容を比較してみよう。ふむ、ネットワークの設定に差異はなし、設定には問題なさそうです
![]() |
|---|
![]() |
| 画面1●“Ipconfig /all”の結果。RD001AとRD00PETITの設定に差異はない(画像クリックで拡大)。 |
アドバイザー佐野:それでは「Step 2 ping コマンドによるネットワークの疎通確認」に進みましょう。“ping”コマンドは、ネットワーク通信状況を確認するための最も基本的なコマンドです。Internet Control Message Protocol(ICMP)というプロトコルを利用して、「相手までIPパケットが届いているか」を調べることができます。なお、パーソナルファイアウォールでICMPをブロックしている場合、このコマンドは利用できませんので注意してください。
プチアド:はい。どれどれ、こちらも異常なし、OKです!
![]() |
|---|
| 画面2●RD001Aからファイルサーバに向けて、“ping IPアドレス”を実行した結果。ファイルサーバからReplyが返されている(画像クリックで拡大)。 |
|
|
||||
|
|
|
|
|
|
|
|
||||