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コラム

佐野 央の
プチ管理者は本日も大忙し

2006年2月7日  文●佐野 央

Case 5
ファイルサーバに接続できません! (前編)(2/2)




■実際にやってみる(1): 問題箇所を特定する

アドバイザー佐野:プチアド君、システム関連のトラブルシューティングでは、まず、チェック項目を洗い出し、それを順々に片付けていくのが確実な方法です。というわけで、まずは「現状調査」から始めましょう! Aさん、すみません。確認作業のため、ちょっとPCをお借りできますか?

営業A:もちろんです。

プチアド:佐野さん、なんだか生き生きしていて、ヤな感じ(ボソッ)。

アドバイザー佐野:そ、そお? さて、プチアド君、これまでAさんから提供してもらった情報を整理してみましょう。

プチアド:ええと、現在までの情報は以下のとおりです。

▼現象
AさんがPC(RD001A)からドメインログオンをした後、[マイネットワーク(ネットワーク全体)]で[R-sya]をクリックすると、画面1のエラーが発生し、ドメイン上の各種サーバや他のPCを表示(コンピュータブラウズ)できない。一方、Bさんは自分のPCからコンピュータブラウズも、D-Files(ファイルサーバ)上の共有フォルダ接続も可能。

表示されるエラーメッセージ
画面1●表示されるエラーメッセージ

アドバイザー佐野:ふむ。今のところ、問題の報告はAさんとRD001Aだけなので、(1)Aさんのユーザーアカウントの問題、(2)RD001Aのネットワークの問題が考えられます。しかし、現時点で他のユーザーから報告が来ていないだけかもしれませんから、(3)その他(LAN環境全体)の問題も視野に入れて、以下の手順で「問題の箇所」を絞り込んでいきましょう。

●問題発生箇所の判別1

Step1. RD001A の物理的なネットワーク接続の確認

ネットワークケーブル、ネットワークカード、アクセスポイントの状態を
チェックする。

Step2. ユーザーアカウントとPC、どちらの問題か切り分ける

・さまざまなアカウントでRD001Aからログオンし、現象が再現するか
 確認する。
(1)Aさん(一般ユーザー)
(2)Test User(一般ユーザー)
(3)プチアド君(Administrator権限)

・比較用のPCからさまざまなアカウントでログオンし、現象が再現す
 るか確認する。
(1) Aさん(Domain Users グループ)
(2) Test User(Domain Users グループ)
(3) プチアド君(Domain Adminsグループ)

アドバイザー佐野:まずは基本中の基本、「Step1. 物理的なネットワーク接続の確認」です。RD001A本体の、例えばネットワークデバイスやケーブルの差し込みに問題がないか確認します。

プチアド:ええっと、RD001Aのネットワークケーブルを抜き差しして、と。差込口のところは……うん、ちゃんと緑色のLEDが点滅しています。それから、[マイネットワーク]から[ネットワーク接続を表示する]を開いてみると…“赤×”も付いていないし、ちゃんと有効になっている。ネットワークアダプタの故障や、ケーブルが断線しているってことはなさそうです。

アドバイザー佐野:了解! RD001Aのハード面は問題なさそうなので、この状態で、次の「Step2. ユーザーアカウントとPC、どちらの問題か切り分ける」へと進みましょう。ここでは、現象の再現テストを行ない、「他のPCとの動作比較」をしてみます。比較用のPCは、ええと、今回はプチアド君のものを使いましょうか。

●問題発生箇所の判別2

検証: [マイネットワーク(ネットワーク全体)]で[R-sya]を参照してみる

結果の想定:
パターンA: どのユーザーアカウントを使用しても、RD001Aでは現象が発生
→ RD001A 固有の問題

パターンB: どのPCを使用しても、Aさんのユーザーアカウントでは現象が発生
→ Aさんのユーザーアカウントの権限の問題

パターンC: どのユーザーアカウント、どのPCを利用しても現象が再現する
→ LAN環境の、設定上の問題

アドバイザー佐野:例えば、パターンAならば、問題はRD001Aで発生していることが推測され、調査対象もRD001Aが中心になります。パターンBならば、ドメインに登録されたAさんのユーザーアカウントが怪しい。もしもパターンCの状況ならば、LAN内にあるPCの設定を見直ししていく必要があるかもしれません。

プチアド:ふむふむ、発生範囲を特定し、調査対象を見極めていくということか。それでは(…ログオン・・・クリック、ログオン・・・クリック、ログオン・・・クリック)。ふむ、どうやらパターンAの「どのユーザーアカウントを使用しても、RD001Aでは現象が発生」に該当するようです。

アドバイザー佐野:OK! さてと、ここまでで、問題が「RD001A固有の問題」の可能性が高いというところまで切り分けができました。ここから先は、調査対象をRD001A に絞り込み、トラブルシュートに役立つツール類を使って調査を進めていきましょう。

To be continued
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