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コラム

佐野 央の
プチ管理者は本日も大忙し

2005年12月27日  文●佐野 央

Case 3
ファイルサーバの容量制限(3/3)




■実際にやってみる:ディスククォータの設定をしてみよう!

アドバイザー佐野:それでは実際に、テスト用ファイルサーバのDドライブにディスククォータを設定してみましょう。ディスククォータは各ボリュームの[プロパティ]-[クォータ]タブで設定します(画面1、2)。まずここで、Administratorを除いたボリュームを利用するすべてユーザーに共通の設定を行ないます。ユーザーごとに使用できるディスク容量を変更したい場合は、右下のボタン[クォータエントリ]から[ボリュームのクォータエントリ]を開き、[クォータ]メニュー-[新規クォータエントリ]にて設定を行ないます。今回の設定値は以下のとおりです。プチアド君、早速設定してみていただけますか?

設定前
設定後
画面1、2●各ボリュームの[プロパティ]から [クォータ]タブを選択。ここでディスククォータの設定を行なう(上画面)。下画面が設定後。

テスト用環境

テスト用ファイルサーバ Windows Server 2003
共有設定 Dドライブ 16GB
共有名 R-share
共有アクセス権 Everyoneフルコントロール
クライアントPC Windows XP
表2●クォータ設定例(クリックで拡大)
表2●クォータ設定例

プチアド:ええと――できました(画面3)。

表1●R社とD社の組織編成(クリックで拡大)
画面3●ユーザーごとの利用できるディスク容量を設定する。

アドバイザー佐野:設定内容を保存したら、今度はクライアントPCからR-Share(テスト用ファイルサーバのDドライブ)へアクセスし、データを保存してみましょう。まず、田中さんのアカウント(YujiT)でドメインログオンし、11.4MBのデータを保存してください。

プチアド:はい。正常に保存できました。

アドバイザー佐野:では、テスト用ファイルサーバへ戻り、ディスククォータ設定画面(画面1)の右下にある[クォータエントリ]をクリック、田中さんのディスク利用状況を確認してください。

プチアド:あ、ディスク使用量11.48MBで田中さんに警告が出ています。警告レベルは10MBに設定していますから、正常に機能しているということですね(画面4)。

画面4●ディスククォータで設定されている容量を超えて使用しているユーザーに警告が出ている(クリックで拡大)
画面4●ディスククォータで設定されている容量を超えて使用しているユーザーに警告が出ている

アドバイザー佐野:それでは、クライアントPCへ戻りましょう。目いっぱいファイルをコピーしてみてください。

プチアド:1つ、2つ…7つ…お、9個目のファイルをコピー(保存)しようとしたところでエラーが表示され、保存を拒否されました(画面5)。

画面5●設定容量を超えて、ディスクを利用しようとすると、アラームウィンドウが開く。
画面5●設定容量を超えて、ディスクを利用しようとすると、アラームウィンドウが開く。

アドバイザー佐野:大田(HikariO)でも同じ警告レベル、容量制限が適用されていることを確認したら、今度はテスト用ファイルサーバのイベントビューアを確認してみましょう。システムログに、田中さん(YujiT)と大田さん(HikariO)が、クォータの制限に達したことが報告されています(画面6)。

画面6●ファイルサーバの「イベントビューア」からもユーザーがディスク使用制限に達したことが確認できる(画像クリックで拡大)

プチアド:ユーザーには、「ファイルの保存ができない」という強烈なインパクトを与えるくせに、管理者へのアクションは意外に地味だなぁ。

アドバイザー佐野:(笑)。ところで、個別に設定した青木さん(SayakaA)も、同じように確認できましたか?

プチアド:設定はバッチリです!

アドバイザー佐野:現在、田中さん(YujiT)、大田さん(HikariO)、青木さん(SayakaA)の3人は、制限ギリギリまでディスクを使用している状況です。これでは共有ディスクR-Syareへデータを保存することができません。このユーザーたちが、再びファイルを保存できるようになるためには、自分が保存したデータのいくつかを削除する必要があります。

プチアド:ところで佐野さん。Windows Server 2003標準のディスククォータ機能では、フォルダ単位やグループ単位での設定はできないのですよね? というのも、RD社のファイルサーバ利用ルールは、D-Files、R-Filesともに次のように設定しようと考えているのです。

表3●部門専用フォルダ構成
表3●部門専用フォルダ構成

プチアド:製造部はそんなにデータ容量は必要ないのですが、営業部は開発した商品の画像データや広告資料などを保存したいので、できれば部門ごとにディスク容量を設定したいのです。

アドバイザー佐野:それならば、部門単位でボリュームを分けてはいかがでしょう。蜂の巣みたいにあまり細かくボリュームを分けるとあとで大変ですから、こんな感じでいかがでしょう?

表4●佐野案部門専用フォルダ構成
表4●佐野案部門専用フォルダ構成

プチアド:そうか、ボリュームごとね。ん?…ボリュームを分けるっていうことは、ディスクの再構成が必要なんですね!!

アドバイザー佐野:・・・ま、まぁそうですね。

プチアド:がぁん、そうなると、今週の土・日曜日も休日出勤だ(涙)。

アドバイザー佐野:あわてない、あわてない。近々にハードディスクを追加する予定があるのなら、そのタイミングで新しいボリュームを作成してもいいのでは? 現在製品候補版を公開中の「Windows Server 2003 R2」では、フォルダ単位でもクォータの設定が可能ですから、OSのバージョンアップのタイミングで考えるっていう手もありますよ。いずれにしても、ディスククォータによる容量制限は慎重に設計する必要があります。大きすぎると実装する意味がないし、小さすぎるとユーザーに負担がかかりますからね。ファイルサーバの過去・現在の運用状況をきちんと確認し、各ユーザーに適正な容量制限が適用されるようきちんと計画してくださいね。

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