アドバイザー佐野:ところでプチアド君。これから「ディスククォータによる利用制限」について説明していきますが、その前に重要なことを1つ。今回のように「ユーザーに対して何らかの制約を課す」設定を行なう場合は、その理由をユーザーにきちんと告知しておくことが大切です。
プチアド:はい、制限事項とは、どんなものでも少なからずユーザーの利便性をそぐものだからですよね! 安全・確実なシステム運用のためには、まず「ルールを設定した目的・理由」をユーザーに案内し、それを遵守してもらうよう指導することが重要なのですよね( 社内システム導入を成功させる方法 Step11 参照)。
アドバイザー佐野:さすがPM経験者、分かっているじゃないですか! それではさっそくディスククォータの説明に入りましょう。
プチアド:はい! それではズバリ、直球の質問です。ディスククォータとはいったいどのような機能なのですか?
アドバイザー佐野:簡単に言うと、「使用できるディスク領域」を制限するための機能です。特定のユーザーやグループが大量のデータを共有フォルダに保存してディスクを圧迫すると、他のユーザーが利用できるスペースが足りなくなってしまうだけではなく、システムの動作に支障がでる可能性があります。
プチアド:ふむふむ。
アドバイザー佐野:ディスククォータ機能を利用すると、各ユーザーが使用できるディスク容量に制限を設けることができます。制限を越えたらアラートを通知したり、それ以上ファイルの保存ができないようにすることも可能です。
プチアド:へぇ、ぼくがしょっちゅうディスク容量を点検しなくても、代わりにディスクを見張ってくれるのですね。便利そうだけど、実施するためには、何か専用のアプリケーションが必要なのですか? それとも、OS標準の機能なのですか?
アドバイザー佐野:Windowsをはじめ、多くのOSでは、ディスククォータ機能を標準搭載しています。さらにきめ細かな設定が必要ならば、各社から専用のツールも販売されています。それでは、どんなものがあるのか、ちらっと見てみましょうか。
| 表1●さまざまなディスククォータ(クリックで拡大) |
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| OS標準のディスククォータは手軽に実装できるのが魅力だ。一方の市販ツールは初期コストはかかるが、詳細レポートやファイルのブロッキングなど多彩な機能を持つ。 |
プチアド:おー、市販のツールには、保存できるファイルの種類まで細かく設定できるものもあるのですね。
アドバイザー佐野:ファイルサーバが何台もあるような大規模環境なら、レポート機能もけっこう重要です。ディスクの使用状況を一定期間ウォッチして傾向を把握することで、運用の改善や、システムの拡張計画に役立てたりできますからね。それから、もちろん、ここで紹介したツール、機能はほんの一部ですよ。
プチアド:すごいなぁ。ま、今のところ、RD社のファイルサーバは2台だけだし、予算のこともあるので、まずはOSの標準機能を利用し、様子を見ようと思います。それで不足するようなら市販のツールを検討する、と。
アドバイザー佐野:了解! それでは標準のディスククォータ機能を利用して、実際にディスク容量の制限をしてみましょう。
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