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コラム

佐野 央の
プチ管理者は本日も大忙し

2006年8月8日  文●佐野 央

Case 12
大事な共有ファイル、削除してしまいました!
~共有フォルダのシャドウコピー~(3/4)




■実際にやってみる:共有フォルダのシャドウコピー設定と、クライアントからの復旧

プチアド:佐野さん、共有フォルダのシャドウコピーのイメージはだいたいつかめました。

アドバイザー佐野:では、検証をしてみましょう。今回の検証環境と項目は以下のとおりです。

■検証環境

テスト用ドメイン: r-sya.local
テスト用ファイルサーバ: R-Files
(Windows Server 2003 Service Pack 1)

R-FILES:
共有:<E:\> 共有名:Share
シャドウコピーの保存先:<F:\>

テスト用クライアントPC: Windows XP Service Pack 2
ユーザーアカウント: RD004/YujiT

※<E:\>配下に、「営業部」「管理部」「企画部」フォルダを作成、
それぞれにテスト用ファイルを作成しておく

■検証項目

1. R-FILES の共有フォルダ のシャドウコピーを次のように設定する
- 保存先:<F:\>
- 取得スケジュール:月曜~金曜日、7時、12時、0時

2. テスト用クライアントPCからファイルの作成を行ない、
シャドウコピーを取得後、該当ファイルを削除する。

3. テスト用クライアントPCからファイルを復旧する。

4. R-FILESにローカルログオンし、ファイルを復旧する。

アドバイザー佐野:ええっと、検証を始める前に1点。「ファイルの復旧」ができるのは「シャドウコピークライアント」だけです。Windows Server 2003 とサービスパック2がインストールされたWindows XPはすでにシャドウコピークライアントとして構成されているので別途インストールする必要はありませんが、Windows 2000(サービスパック3以降)とサービスパック2未適用のWindows XPには、クライアントをインストールする必要があります。

※シャドウコピークライアント ダウンロードサイト
http://www.microsoft.com/japan/windowsserver2003/downloads/
shadowcopyclient.mspx

プチアド:ふむふむ。ウチ(RD社)のクライアントはすべてWindows XP サービスパック 2だから、改めてシャドウコピークライアントをインストールする必要はない、ということだな。

豆アド:それでは、実際に設定をしてみましょう!

■共有フォルダのシャドウコピー設定手順
1. AdministratorでR-Filesにログオンし、Explorerや[マイ コンピュータ]からボリューム<E:>を選択し、右クリックから[プロパティ]を開く(画面2)。

画面2●<E:\>のプロパティを開く
画面2●<E:\>のプロパティを開く(画面クリックで拡大)

2. [プロパティ]の[シャドウコピー]タブを開き、「ボリュームの選択」で<>を選択し、[設定]をクリックする(画面3)。

画面3●[シャドウコピー] タブを開き、「ボリュームの選択」で<E:\>を選択し、[設定]をクリック する
画面3●[シャドウコピー] タブを開き、「ボリュームの選択」で<E:\>を選択し、[設定]をクリック する。

3. [設定]画面が表示されたら、まず、シャドウコピーの保存先を決定する。
・ [次のボリューム上に配置]ドロップダウンリストから、ボリューム<F:\>を選択する(画面4-1)。

4. 次に、シャドウコピーの最大サイズを決定する。
・「最大サイズ」の[制限値]ラジオボックスにチェックが入っていることを確認する。
・最大サイズを「1000MB」に設定する(画面4-2)。
※既定では、ボリュームの 10%に設定されている。

画面4●シャドウコピーの(1)保存先と、(2)サイズを決定する
画面4●シャドウコピーの(1)保存先と、(2)サイズを決定する(画面クリックで拡大)

5. 最後にシャドウコピーの取得スケジュール「月曜~金曜の 0時」を追加設定する。
・[スケジュール]をクリックする。
・[新規]をクリックする(画面5)。
※既定値は月曜~金曜の7時と12時の2回。

画面5●シャドウコピーの取得スケジュールは、規定で「月曜~金曜の7時と12時」の2回。[新規]をクリックし、新しいスケジュールを追加する
画面5●シャドウコピーの取得スケジュールは、規定で「月曜~金曜の7時と12時」の2回。[新規]をクリックし、新しいスケジュールを追加する(画面クリックで拡大)

・[タスクのスケジュール]のドロップダウンリストから「週単位」を選択する(画面6-1)。
・[開始時刻]を「0:00」に設定する(画面6-2)。
・[間隔]を「1週に1回」に設定し、月、火、水、木、金 にチェックを入れ、[OK]をクリックする(画面6-3)。

画面6●シャドウコピーのタスクの実施パターン、開始時刻、実施曜日を設定する
画面6●シャドウコピーの(1)タスクの実施パターン、(2)開始時刻、(3)実施曜日を設定する(画面クリックで拡大)

6. [シャドウコピー]タブに戻ったら[ボリュームの選択]で設定内容を確定後、 [OK]をクリックする(画面7)。

画面7●ボリュームの選択を確認すると、次回のシャドウコピー実施予定時刻が表示されている。なお、[今すぐ作成]をクリックすると、スケジュールに関係なく、現時点でのシャドウコピーが取得される。
画面7●ボリュームの選択を確認すると、次回のシャドウコピー実施予定時刻が表示されている。なお、[今すぐ作成]をクリックすると、スケジュールに関係なく、現時点でのシャドウコピーが取得される。

豆アド:ふぅむ。シャドウコピーの設定要素は、「シャドウコピーの保存先」「容量」それに「取得タイミング(スケジュール)」の3つがあるのですね。

アドバイザー佐野:はい。1つ目のシャドウコピーの保存先は、共有フォルダのあるボリュームにすることも可能ですが、パフォーマンスを考慮すると、別の物理ハードディスク上に設定するのがお勧めです。

プチアド:えぇっと、手順 4で設定したシャドウコピーの容量ですが、これには上限があるのですか?

アドバイザー佐野:最小は300MB、規定はボリュームの10%、最大は、シャドウコピーを保存するボリュームのサイズいっぱいまでです。

豆アド:ボリュームいっぱいになったら、それ以上取得はできないのでしょうか?

アドバイザー佐野:いいえ、限界に達すると、一番古いコピーが破棄され、新しいコピーが追加されていきます。

豆アド:それから……手順5. のシャドウコピーの取得タイミングですが、これは、細かく細か~く、たとえば30分とか、1時間とかに1回取得するよう設定しておけば、シャドウコピーの鮮度が高くなりますよね。

アドバイザー佐野:ええ、ですが、1つのボリュームに保存できるシャドウコピーの数は64個までと決まっています。この上限に達すると、一番古いシャドウコピーから順番に破棄され、新しいシャドウコピーが追加されていきますので……

プチアド:むむっ。あまり短い間隔で取得したり、保存容量を小さく設定していると、あとで「目的のファイルが保存されていない」なんてことになりかねない、ということですね。

アドバイザー佐野:はい、そのとおりです。

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