プチアド:サクッとデータ復旧だって!? 佐野さん、そんな機能、どうして今まで黙っていたのですかっ(怒)!
豆アド:とにかく、その共有フォルダのシャドウコピーとやらについて、今すぐ説明してください(怒)!
アドバイザー佐野:えっ、ど、どうして私が怒られているのかしら? 納得いかないけど、とにかく現状から整理してみましょう。ネットワーク経由でファイルを削除してしまった場合、そのファイルはゴミ箱には保存されず、きれいさっぱりなくなってしまいます。
プチアド:言われなくても分かっています。今、まさにその状態ですからね。だからこうして1週間前のファイルを復旧して、データを入力し直しているんじゃないですか(むすっ)。
アドバイザー佐野:え、えぇ。従来のデータ復旧方法では、このようにIT管理者も他のユーザーも時間と手間をとられてしまいます。Windows Server 2003の共有フォルダのシャドウコピーは、こうした問題に対応する機能です。これにより、特定のボリューム上に保存されたファイルのシャドウコピー(スナップショット)を指定されたタイミングでハードディスク上に取得し続け、万が一ユーザーが誤ってファイルを削除・変更してしまっても、取得したシャドウコピーからユーザー自身がファイルをすばやく復旧できます。もちろんゴミ箱からの復旧と違い、直前の作業からデータを復旧できるわけではなく、あくまでもシャドウコピーを取得した時点からの復旧になりますけど。
豆アド&プチアド:ユーザー自身がすばやく復旧かぁ(うっとり)。
アドバイザー佐野:はい、しかもシャドウコピーは数世代前のものも履歴として保存できるため、さかのぼって前の前、その前の前の前、といったふうに古いファイルを復旧することも可能なのです(画面1)。
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| 画面1●取得したシャドウコピーは、数世代前のものも履歴として保存できる。 |
プチアド:それじゃあ、「普通のバックアップ(テープ)」は不要じゃないですか!
アドバイザー佐野:いいえ、シャドウコピーはファイル全体ではなく、変更した箇所だけ保存しておく方法なので、元のファイルがハードディスクに残っていないと復旧ができないのです。ですから、ハードディスクが壊れてしまったときなどには対応ができません。一方、従来のバックアップは、ファイルを丸ごと保存しておくことが可能なので、ハードウェアが物理的に壊れたときでも復旧することが可能です。
豆アド:…ってことは、共有フォルダのシャドウコピーの利用目的は、あくまでも「ファイルをうっかり削除、うっかり上書き」したときの復旧のため、と割り切って使ったほうがよさそうですね。