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コラム

佐野 央の
プチ管理者は本日も大忙し

2006年6月27日  文●佐野 央

Case 11
支社の新設とドメインの拡張(1/3)




イラスト:平松ひろし

豆アド:プチアド先輩、大丈夫かなぁ(おろおろ)。

アドバイザー佐野:こんにちは! あれ、プチアド君はお休みなの?

豆アド:佐野さん、実は……プチアド先輩が20分ほど前にウチ(総務部)の部長と営業部長に引っ立てられて、社長室に連れていかれてしまったのです。

アドバイザー佐野:ふうむ、社長室ねえ。ただ事ではなさそうですが、何かまたしくじったのですか?

プチアド:――佐野さん、「何かまたしくじった」って、一体どういう意味ですか。

豆アド:あっ、先輩。大丈夫でしたか?

プチアド:それが、大丈夫…じゃないんだよね(しょんぼり)。

アドバイザー佐野&豆アド:あー、やっぱり何かしくじったんだ!

プチアド:2人とも失礼な! 僕は北海道支社のことで呼ばれたのです!

アドバイザー佐野:え? RD社に北海道支社なんてあったっけ?

豆アド:いえいえ、製菓関連の工場と開発部門を北海道に新設することになったのですよ。社内でも、つい先日発表があったばかりなのです。

プチアド:もともと支社新設の計画はあったのですが、合併後の状況がだいぶ落ち着いてきたため、ここにきて正式に決定したようです。

アドバイザー佐野:ふむふむ。で、北海道支社とプチアド君にどのような関係が? あっ、もしかして、転勤とか?

プチアド:ちっ、ちがいます! 北海道支社のIT環境をどうするかということで、またもや僕がPM(プロジェクトマネージャ)を任命されたのです。しかも今回は、“たった1つ”支社が増えるだけですから、予算もあまり確保できないそうで。前回のようにシステムインテグレータに発注はせず、僕と豆アド君の2人で、北海道支社用のドメインコントローラを設置するようにという指令なのです。

豆アド:なんだ、それなら北海道支社にWindows Server 2003を設置して、それをドメインコントローラに昇格するだけじゃないですか。あとはRD社が合併したときと同じように、バッチファイルで新しいユーザーアカウントを追加すればいい。

プチアド:そうかなぁ、本当にそれだけでいいのかなぁ。

豆アド:なら第2案! 北海道支社は北海道支社で独自にActive Directoryドメインを作成するのはどうですか?

プチアド:えーっ、それじゃ、北海道支社のActive Directoryドメインは誰が管理するの?

豆アド: どっちもActive Directory ドメインだし、ネットワークでつながるのだからだいじょうぶですよ! 先輩はあれこれ心配し過ぎです。

プチアド:豆アド君は大ざっぱ過ぎるよ。一度構築したら後から変更なんて簡単にできないし、ちゃんと考えようよ。とは言ってみたものの、佐野さん、僕らだけでActive Directoryドメインの拡張なんてできるのでしょうか(しょんぼり)。

アドバイザー佐野:大丈夫、大丈夫。Active Directory ドメインの構成を見直さなければならないのは、今回のような遠方に拠点(支社・営業所など)が新設されるときばかりではありません。たとえば、管理対象となる人やコンピュータが増えた場合も、ドメインコントローラの負荷やネットワークトラフィックの増加を再考慮する必要がでてきます。だけど、その度にシステムインテグレータに発注していたのでは、経費がかかって仕方ありません。そこで多くの企業では、小規模なActive Directoryドメインの拡張ならば、社内で設計/構築してしまうことが多いのですよ。

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