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連載コラム

コラム

知らないでは許されない
ITILでシステムの効率化を目指そう

2005年9月5日  協力●東芝ソリューション

第9回
「運用管理のコストを把握する」~ITサービス財務管理~(2/3)



ステップ2 実績を把握する

 次にポリシーに基づき、実際に財務管理を行なっていきます。財務管理を構成する主要なプロセスには、(1)予算管理、(2)会計、(3)課金の3つがあり、これらを一連のサイクルとして財務管理を行ないます。

 まず、IT部門で発生するコストの費目(原価費目)を洗い出しましょう。代表的な原価費目には、ハードウェア費、ソフトウェア費、人件費、業務委託費、施設費などがあります。財務管理の一連のサイクルではすべてこの費目単位で行ないます。

 ただし、この費目からは、何に対してコストが発生したかは把握できますが、それがどのサービスで使われたかはわかりません。そこで必要になるのが、原価モデルです。原価モデルとは、原価費ごとに、コストを分類したものです。

 この分類にはいくつかの観点があり、直接か間接か、資産か運用か、あるいは固定か変動かなどの観点です(表1)。さらに間接費は、配賦間接費(顧客ごとに割り当てられるもの)と未配賦間接費(顧客に割り当てられないもの)に分かれます。また、間接費の顧客ごとの配分や、変動費の算出には、コストの発生する単位(原価単位)も定義する必要があります。

表1●原価の項目と例

項目 定義
直接費 特定の顧客に起因するもの 部門サーバのリース料
間接費 複数の顧客に共通するもの サーバルームの電気代
資産 1度だけ発生する設備コスト 機器、ソフトウェア
運用 日々発生するコスト 人件費、光熱費、保守費
固定費 利用量等によらず一定のもの サーバルームの家賃
変動費 利用状況により変動するもの 運用スタッフの残業費

 たとえばファイルサーバ用に大容量ディスクをリースして複数のユーザーで共用する場合、リース費用は特定のユーザーには割り当てられませんが、使用ユーザー間で配分可能なので間接費(配賦間接費)になります。原価単位としては、ファイル数や、使用バイト数が考えられます。

 こうした原価モデルを使うことで、最終的には顧客単位にコストを配分することが可能になります(図1)。

原価モデルの例
図1●原価モデルの例(画像クリックで拡大)

「ステップ3 結果を分析し、計画にフィードバックする」へ続く

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