アスキービジネス

ホーム > アスキービジネス > エンタープライズ

連載コラム

コラム

知らないでは許されない
ITILでシステムの効率化を目指そう

2005年8月15日  協力●東芝ソリューション

第3回
「憂鬱なカスタマサポート」~サービスデスクのあるべき姿~(1/3)



 ソフトウェア会社のカスタマサポートを担当しているIさんは、最近この仕事にうんざりしている。Iさんの業務はお客様からの障害報告や質問を受けることだ。新たなアプリケーションがリリースされたり、機能が変更されたりするたびに、同じような質問に何回も答えないといけない。トラブルの場合は余計にやっかい。担当の技術部門に問い合わせ、そこからの回答をお客様に伝えなければならない。
 解決に時間がかかると、お客様から「今どこまで調査が進んでいるのかだけでも教えて下さい」と催促されることもあるが、そういわれてもぜんぜん状況がわからない。技術部門に訊こうとしても、なんだか技術の人たちも忙しそうで、電話してもなかなかつかまらない。ずいぶん経って技術の人から「OSのバージョンを訊いて下さい」なんていわれることもある。おそるおそるお客様に訊くと、案の定「何で今ごろ!」って怒られて。私のせいじゃないのに。いつまで続くのかこの板ばさみ……。

カスタマサポートを効率的に

 顧客と直に接するカスタマサポートは大変な仕事です。でも、ここは顧客がITの問題に煩わされることなく、本来の業務に専念するために必要な重要なポジションです。今回はITILの考え方に従いながら、より良いカスタマサポートを実現していく方法を見ていきましょう。

 一口にカスタマサポートといっても、顧客から受ける内容はさまざまです。大別すると

  • 「アプリケーションの使い方がわからないから教えて」といった「質問」
  • 「PCが立ち上がりません」といった「障害申告」
  • 「システム稼働時間を延長して下さい」といった「依頼」

などに分類できます。

 技術的な内容もあれば、手続き的な内容もあります。技術的な問題であれば、直接技術部門に問い合わせてほしいと思うかもしれません。でも、技術部門はカスタマサポートが本業でないことがほとんどで、緊急のトラブルに対応している最中だと、きちんと質問を受ける余裕がないかもしれません。このような時にサポートを任せると、部門間でたらいまわしになってしまう危険があります。これでは顧客の満足度を上げることはできません。

 そこで、顧客からの質問や障害申告をいったんすべて受け、それを内容や緊急度で分類する必要があります。さらに、対応できるものはその場で対応し、対応できないものは適切な部署に割り振り、進捗状況を把握するという機能が必要になります。

 ITILではこのような役割を「1st line support」と呼び、それを実行する機能を「サービスデスク」と呼んでいます。また、技術的に高度で「1st line support」では対応できない内容に対応する部門は「2nd line support」と呼ばれます。さらに1st line supportから2nd line supportに質問等を上げることを「エスカレーション」と呼びます。これはコールセンタではすでに一般的な表現です。つまり、最初からシステムとしてサポートを階層化するわけです。

「ステップ1 情報整理しましょう」へ続く

戻る次へ

「ITILでシステムの効率化を目指そう」トップへ「ITILでシステムの効率化を目指そう」トップへ

アスキービジネスのおすすめ
登録は無料!今すぐ登録する方はこちらから 利用者登録がお済みの方はこちらからログインできます
最新ニュース

| ASCII.jp | デジもの | Mac/iPod | 自作PC | 科学技術 | ゲーム・ホビー | 話題 | 情報システム | ビジネス |

| 価格比較 | Microsoft | キャリア | SaaS・ASP | VPN | SHARP | Panaspot | 富士通 | 住まい情報局 |

| EPSON DIRECT | Wireless Gate | アキバ | ムービーフラッシュ | SpeedGun | デジタル用語辞典 | Blogmag | アスキー365 |

サイトポリシー | プライバシーポリシー | 運営会社 | お問い合わせ