アスキー365を立ち上げるまでの苦難の道のりは前回でご紹介したとおりだが、そのなかでも最大の問題となったのが、1カ月という短い準備期間と、限られた予算の2つだった。そこで白羽の矢が立ったのがソフトクリエイトの「ecbeing」だ。システムを独自開発するよりずっとコストが安くできるうえ、サーバーにインストールするだけですぐに使えるという、パッケージソフトならではの長所があった。
ただ、180サイトを超えるECサイトへの導入実績を持つecbeingにとっても、通常2~3カ月はかかる構築期間を1カ月で終わらせることは、大きなハードルだった。
ソフトクリエイトのSEとしてアスキー365構築のプロジェクトリーダーを務めた斉藤淳さん(プロダクト開発 第1グループ)は、当時の苦労をこう振り返る。
「アスキーとの打ち合わせで出たアイデアを、打ち合わせのその場からメールでプログラマに指示したり、土日は自宅でもメールの対応やプログラムの修正をするほどでした」
1カ月という短い期日でなんとかオープンできたのは、そんな斉藤さんの努力やecbeingのパフォーマンスに加え、アスキー側が事前にecbeingをデモ機で使い込み、細かな機能まで把握していたことも大きかったようだ。
「アスキーが導入を決められた時点で、すでに『どの機能』を『どうカスタマイズする』という要求が明確になっていました。そのため、すぐにプログラムの開発に取り掛かることができました。あまりに詳しかったので、逆に驚いたくらいです(笑)」
詳細な導入フローは図1も参照してほしいが、ecbeingの導入にあたっては、
という3つのステップから構築するのが一般的。ヒアリングだけで1カ月以上かかることも珍しくないとのことだが、アスキー365では「予習」の成果もあって、導入決定からプログラム開発の開始までを2週間に短縮できたという。もちろん、豊富な導入実績を誇るecbeingならではのノウハウが活きたのは言うまでもない。
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| 図1:ecbeingのカスタマイズの高さと、アスキー側のecbeingの理解度が深かったため、約1カ月という短期間でアスキー365は構築できた。 |
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