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アスキービジネス キャリア

Step 3 必要な情報を集め、選択基準を決める

 転職を成功させたいなら、何より自分が応募したい企業の情報をできる限りたくさん集めておくことです。できれば業界誌などで業界全体の動向や、目指す企業の将来性、ポジションなども把握しておきたいところ。その上で、本当に自分のキャリアがその企業に転職することで高められるのかどうか、応募や面接などの行動に移す前にしっかり確認しておきましょう。この段階で十分な情報収集を行なっていないと、転職してから「こんなはずじゃなかった」ということにもなりかねません。常に自分の目指したい方向性をイメージして、幅広くアンテナを張っておくことが大切です。

 当然のことですが、新卒採用と違って、中途採用には決まったシーズンがありません。転職のチャンスを見逃さないためにも、あらゆる角度から情報収集を行ない、常に幅広くアンテナを張っておくことが大切です。情報収集をしていく過程である程度の条件や目的で絞っていくことは必要ですが、時には「こんな職種があったのか」といった新たな発見があることも覚えておきましょう。


情報収集ツールとチェックポイント


  • 求人広告
  • 新聞・雑誌・インターネット
  • 会社案内・ホームページ
  • 会社四季報
  • ハローワーク・人材紹介会社
  • クチコミ

情報収集の判断材料としては最も有効

 新聞や転職情報誌、そしてインターネットの求人サイトなど、中途採用情報が得られるメディアはいくらでもあります。広告には、募集職種に始まり、その仕事に就くために必要な資格や応募条件、待遇、募集背景、会社概要などの情報が満載です。

ここをCheck!

・採用条件
 年齢や経験、資格の有無など、企業が採用したい人の条件が記されています。もちろん条件をクリアしていることが望ましいですが、多少その条件から外れていても自分ができると思うなら、トライしてみてもいいでしょう。
・求める人物像
 経営者や先輩社員のインタビューを掲載している求人広告をよく目にします。ここで、「こんな人と一緒に働きたい」という企業からのメッセージがたくさん見つかるはずです。自分はその期待に応えられるのかどうか、しっかり読み込んで考えておきましょう。
・教育制度
 社内外の研修、資格取得のバックアップなど、社員の育成に投資する企業は増えています。できるだけ早いキャリアアップを望むなら、教育制度に力を入れている企業を探すとよいでしょう。
・企業風土
 平均年齢が若い、成果主義を徹底、残業いっさいなし、など企業風土は十社十色。社内の写真や、社員のインタビューなど、求人広告の中で企業風土が伝わる情報が掲載されているはずです。

客観的な情報を得るには最適のツール

 広告とは企業からの主観的な情報、記事とは第三者が取材して書かれた客観的な情報と理解してください。そういった意味でも、新聞・雑誌・インターネットなどに掲載されている記事は、客観的な情報を得るのに最適なツールといえます。ただし、広告、記事ともに、そこに掲載されている情報を鵜呑みしてはいけません。あなた自身、客観的な視点で情報を見極める力を養うことも大切です。

ここをCheck!

・業界動向
 社会情勢の影響で業界動向は絶えず変化しています。興味のある企業が属する業界が、どんな状況に置かれているのかを新聞やニュースなどで客観的に判断してください。
・企業評価
 業界紙や経済誌では、多角的な視点から企業を評価しています。ランキング形式のものもありますので、興味のある企業が業界でどのポジションにあるのか調べてみましょう。
・株式情報
 興味のある企業が上場しているのであれば、最低でも株価はチェックしてください。株価は企業価値を知る上で1番の目安となります。
・経営者
 経営者のインタビューは、日頃から目を通すようにしましょう。経営者の考えを知れば、企業理解がより深まりますし、企業風土を知るには大きな資料となります。

企業情報の豊富さが最大の魅力

 パンフレットをはじめとする会社案内やホームページは、会社概要や経営理念から社員の一日まで、豊富な情報量が魅力です。「これは!」と思う企業をみつけたら、これらを参考にしてじっくり検討してください。

ここをCheck!

・企業理念
 企業理念とは、経営者の経営哲学、企業経営や組織の原点を表したものです。それが社員の業務やサービスにまで浸透しているかを客観的に判断してください。それを知らずに転職すると、「こんなはずじゃなかった」といったトラブルにもなりかねません。
・事業内容
 その企業がどんな商品やサービスを手がけているのかを把握しましょう。新規事業や意外に知られていないものを発見するチャンスです。
・経営情報
 決算数字や財務諸表など、株主や投資家に対して行なう情報公開(IR)をチェックすることで、経営状況を読み取ることができます。また新商品の発表などを行なうニュースリリースなどは企業・経営情報の宝庫です。
・採用情報
 メディアに求人広告を出すと同時に、自社サイトで募集告知している企業も増えています。限られたスペースの中に情報掲載する広告より採用情報が豊富なところも多いので、必ずチェックしてください。

就職情報としても活用可能なデータブック

 会社四季報は、コンパクトな企業データブックとして幅広く知られています。応募したい企業が上場しているなら、必ず目を通しましょう。当該企業の情報のみならず、取引先の企業情報も容易に得ることができます。創刊以来、企業寄りでも証券会社寄りでもない中立的・客観的な情報・評価には定評があります。

ここをCheck!

・業績記事
 今期、来期、中長期において、業績の変化をコンパクトにまとめています。短時間で企業の特徴が分かります。
・時価総額
 時価総額とは、株式発行数に株価をかけて算出した「会社の値段」のことです。会社の価値を知るうえで、外せない指標になります。興味のある企業が上場していれば、株価同様必ずチェックしましょう。
・業績予想
 担当記者と編集部が業績を予想したものです。長年の実績と経験による裏づけには説得力がありますので、会社の「勢い」を知るには格好の材料となります。
・データ&ランキング
 「稼いでいる会社」「会社の値段」「株主にやさしい会社」「外国人が注目する会社」など、会社四季報特有のランキングは会社研究において、欠かせない情報ツールです。

無料相談や年収査定など独自サービス

 ハローワーク(公共職業安定所)や人材紹介会社を活用することも有効な情報収集の手段です。ハローワークは面接の意志が固まるまで企業名は非公開ですが、転職相談にも無料で応じてくれます。一方、人材紹介会社は事前に履歴書や職務経歴書を提出するといった人材登録が必要ですが、その人のキャリアに合った求人情報を紹介してもらえるほか、年収査定やスキルアップ講座を行なう企業も増えています。

ここをCheck!

・条件の絞り込み
 ハローワークでは、専用端末であらゆる条件から求人情報の絞り込みが可能です。希望年収、勤務地、年齢などを入力すればすぐに閲覧できますが、会社名は非公開となります。
・無料相談
 ハローワークでは、専門スタッフによる転職無料相談も行なっています。素朴な疑問から専門的なことまで経験豊富なスタッフが求職者の立場に立ってアドバイスしてくれます。
・年収査定
 人材紹介会社では、過去の仕事内容や経験、保有資格などから「年収査定」を行なっています。客観的な判断に基づく数値ですので、自分の価値を知るために多くの求職者が活用しています。
・スカウトサービス
 人材紹介会社では、個人情報を匿名で公開し、それを見た企業側から連絡がもらえる「スカウトサービス」を行なっています。これによって適職に出会うチャンスが拡大します。

信頼関係の上に成り立つ最大の情報源

 友人や知人、親戚などの人脈は、業界や企業の“ナマ情報”を得るという点で最も効果的な情報源です。中には、転職した先輩や同僚から企業に誘われたり、縁故やコネで転職できたという人も少なくありません。あくまでも人と人との信頼関係で成り立つ話ですが、日頃から自分のやりたいことを話しておくことも効果的な転職活動の1つと言えます。

ここをCheck!

・OB訪問
 先輩や知り合いの中に転職した人がいれば、積極的に話を聞いてみましょう。たとえ希望したい企業でなくても、転職活動における成功・失敗体験を聞くことができます。
・掲示板
 インターネット上にはさまざまな掲示板が存在しますが、ここでも転職活動の情報は頻繁にやりとりされています。中には誹謗中傷めいたものも見受けられますので、あくまでも参考程度にしておいたほうがよいでしょう。
・採用関連書籍
 最近では、「採用のプロ」による書籍が多数発行されています。これも立派なクチコミ情報の1つ。採用担当者がどんな視点でチェックしているのか知るための、有効な情報源です。

Next:Step 4 応募書類を作成し、企業へ応募する

 企業情報の収集・整理はできましたか?次のステップでは応募書類を作成し、いよいよ希望する企業へ応募しましょう。


Step 4を読む

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キャリアアップ成功者への道<br>採用を勝ち取る転職必勝マニュアル

  • Step1・転職の目的を明確にする
  • Step2・転職スケジュールを作成する
  • Step3・必要な情報を集め、選択基準を決める
  • Step4・応募書類を作成し、企業へ応募する
  • 履歴書の書き方
  • 職務経歴書の書き方
  • Step5・面接へ行き、自分を理解してもらう
  • 忘れてはいけない面接マナー
  • 面接でよくある質問
  • 採用条件の交渉の仕方
  • Step6・退職/入社の手続きを進める

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