2007年07月12日更新
システムを導入する場合、ただ納品してそれで終わりというものではない。システムは、生き物のように毎日正常に稼動し続けることが重要なのである。そこで必要になるのが、カスタマーエンジニアという職種だ。カスタマーエンジニアはシステムを保守点検し、正常に稼動するよう維持する役割を担う。最近では外資系メーカー(ベンダー)を中心に雇用が増え、海外赴任のチャンスもあるという。カスタマーエンジニアに求められるスキルやこれからの転職の見通しを、マイコミエージェントの長谷川美希さんに聞いた。
|
|---|
長谷川美希さん
株式会社 毎日コミュニケーションズ
キャリアバンク事業部(毎日キャリアバンク)
キャリアコンサルタント
カスタマーエンジニアは、今後需要が伸びる可能性が大きいので 「曇りのち晴れ」
企業が積極的にシステムを導入する背景には、業務の効率化や人件費削除によるコストダウンなどがあります。しかし、ひとたびシステムに障害が起こると業務がストップしてしまい、状況次第では大きな損害を出すことになりかねません。そのため、システムを正常に稼働させる役割を担うカスタマーエンジニアは重要なポジションとして必要とされ始めています。社会全体の景気も上昇傾向にあり、多くの企業がオフィスの増設や最新のシステムを導入する動きが増えていますので、活躍の場はこれから広がっていくでしょう。
ハードウェアやソフトウェアのメーカーは、保守点検を行なうサービス部門や専用の関連会社を持っています。一般的に、カスタマーエンジニアはこれらの部隊に所属し、納入先のオフィスを定期訪問したり、社内からリモートコントロールするなど、納入したシステムが正常に稼働するように日々監視し、少しでもおかしなところが見つかれば大きなトラブルに発展する前に解決していきます。そしてシステムに障害が起こった場合にはすばやく現場に駆けつけ、原因を究明して復旧作業をします。
また、金融機関や工場などは24時間体制で監視し、緊急の故障に備えます。どんなに丁寧に監視していても、さまざまな要因が重なってシステム障害が起こる場合があるので、そんなとき、最後の砦として活躍するのがカスタマーエンジニアなのです。
カスタマーエンジニアの仕事範囲は広いと言えます。場合によっては、機材の納入や設置・配線を行なうところから任されるケースもあります。新しくシステムを導入する際は、ハードウェアの設置や稼働チェック、ソフトウェアの設定、ネットワーク接続、動作確認も行ないます。
ただし、設置・調整から保守・点検、さらにはトラブル対応と、これらの業務範囲すべてをマスターしなければカスタマーエンジニアになれないわけではありません。企業によって主要な業務範囲は決まっていることも多いので、その企業での業務に必要なスキルがあれば十分に活躍することができるでしょう。最近ではハードウェアやOSを作っているベンダー企業で、人手が不足しているという話をよく聞きます。